スポーツ

2025.11.04 17:00

ドジャースWS連覇の勝因は「札束の力」ではない、選手たちのガッツだ

MLBワールドシリーズの優勝トロフィーを掲げるクレイトン・カーショウと連覇に沸くロサンゼルス・ドジャースの選手たち。2025年11月2日、カナダ・トロントのロジャース・センターにて(Gregory Shamus/Getty Images)

「私たちは大きな市場に参入している。勝つことを期待されている。ファンも私たちの勝利を期待している。球団の収益については話せないが、オーナーはその収益の大部分を選手たちに還元している」と、ドジャースのデイブ・ロバーツ監督はワールドシリーズ進出を決めた後に語った。「これは、すべてのオーナーグループにとってのあるべき姿だ」

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MLBワールドシリーズ第7戦を制し、タイトル2連覇を喜び合うロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平とデイブ・ロバーツ監督。2025年11月2日、カナダ・トロントのロジャース・センターにて(Daniel Shirey/MLB Photos via Getty Images)
MLBワールドシリーズ第7戦を制し、タイトル2連覇を喜び合うロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平とデイブ・ロバーツ監督。2025年11月2日、カナダ・トロントのロジャース・センターにて(Daniel Shirey/MLB Photos via Getty Images)

NBA(米プロバスケットボール協会)を例に挙げれば、最高の選手たちを揃えたチームはフィル・ジャクソンのようなヘッドコーチ(監督)を探すものだ。誰にでもチームの指揮を任せられるわけではない。

フィル・ジャクソンは、高年俸でプライドが高く我が強い選手たちとうまく付き合い、結果を出せる人物だった。デニス・ロッドマン、スコッティ・ピッペン、マイケル・ジョーダン、コービー・ブライアント、シャキール・オニールら錚々たる面々の才能を最大限に引き出し、監督としてNBA最多となる11回の優勝を果たした。

記録を見ただけではたやすく成し得たことに思えるかもしれない。実際には、それは絶え間なくバランスを取り続けることを求められる仕事だ。

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ジャクソン監督は、こんな有名な言葉を残している。「(選手たちの)才能を完璧に配置して、その試合で最高に強い攻撃陣を組み立てることはできる。隙のない守備戦略を考案し、あらゆる事態を念頭に選手たちに準備させることもできる。しかし、選手たちがチームとして一体感を持っていなければ、その努力は報われない」

2025年のワールドシリーズを象徴する試合がある。驚異の延長18回までもつれ込んだ第3戦だ。どちらが勝ってもおかしくない展開だった。打席回数が9回を超える選手も出た。最終的に、18回に1点を挙げたドジャースが辛勝した。

たしかにドジャースは今季、球界で2番目に高い年俸総額を誇る。チームが高額年俸を提示してフレディ・フリーマンや大谷翔平、ワールドシリーズMVPの山本由伸ら多くの才能を獲得したのも事実だ。だが、彼らがワールドシリーズ第3戦に勝利できたのは、必ずしも数値化できないスキルがあったからだ。

それは、レジリエンス──難局にぶつかっても適応し、しなやかに乗り越え、さらに成長する力である。

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翻訳・編集=荻原藤緒

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