2. エージェント型AIとファイル共有
ChatGPTのマルチモーダル機能を活用したエージェント型AIを使えば、例えばOneDriveやGoogle Driveにある文書やファイルのデータの意味を理解したり分析したりがもっと簡単になる。レポートの要約や新しいレポートの下書き、そして最も重要なことに、新たな洞察を得たり根底にあるテーマを発見したりするために使える。
データは最終的に戦略や判断に反映されるものであるため、これはリーダーとして成長するために不可欠なスキルだ。アナリストのような思考やクリティカルシンキング（批判的思考）のスキルを身に付けるためのトレーニングをChatGPTに依頼するには、特定のChatGPTプロンプトを入力するといい。例えば、以下のようなものだ。
「シニアマネジャーとして検討すべきこの戦略のたたき台について、案を客観的に評価し、フィードバックするための一連の質問をしてほしい。質問の理由の一部として、既存の市場データを活用すること」
3. ChatGPTの学習モード
ChatGPTのもう1つの素晴らしいツールは学習モードだ（使い方はこちらの記事を参照してほしい）。この機能を使えば、まるで講師があなたを個人指導しているかのように、新しいスキルを学べる。答えを教える代わりに考え方を指南し、答えにたどり着くよう質問してくれる。
通常のチャット機能でも同じことを行えるが、学習モードを使えば多少簡単になる。
深く掘り下げたいときには、ディープリサーチモードを試す
最後に、とっておきのヒントだ。表面的な部分だけでなく、もっと深く掘り下げたいときには、ディープリサーチモードを試してみよう。ディープリサーチでは、信頼できる機関のレポートや学術論文など、オンライン上にある複数のソースを調べてトピックを詳しく理解できる。
ただし、AIが生成した内容にはもっともらしい誤情報や重大な誤りがあるため、提供された情報の事実確認には常に注意を払う必要がある。例えば、10月初旬にオーストラリア政府に提供されたデロイトの報告書には、AIによる「捏造」が含まれていたことが明らかになった。
ChatGPTを学習アシスタントや同僚として戦略的に使うことで、標準的な結果以上のものを得られる。キャリアアップを加速させ、スキルアップで給与も増やし、転職市場での競争力を高められるはずだ。
