鈴木も磯村と同じような経験があるという。
「私も作品を迎え入れたばかりの頃は、コーヒーを飲みながら、ずっとその作品を眺めていました。アートが生活の中にあると、心が豊かになりますよね。同じ作品でも、自分が注目する点は意外と日々変化します。今日はこの色を強く感じるなど、違う見方ができた新鮮な感動を味わって仕事に行けると、その日の気分は最高です」(鈴木京香)
会場から、鈴木が自身で展覧会を開くのなら、どのようなテーマを設定したいかという質問が投げかけられた。
「展覧会は、掲げるひとつのテーマから多岐にイメージが広がることが素晴らしいと思っています。もし私が展覧会を開くのなら、キッチンなど、暮らしに密着したテーマがいいですね。そこに母親が立つ姿や、火や水、自分が料理をした体験を浮かべる方、それぞれが思い描くイメージが、どう作品に反映されるか見てみたいです」
磯村には、アーティストに自身の絵を描いてもらうとしたら、どの瞬間を選ぶかという質問があった。
「役者がセリフを覚える準備期間は、孤独なものだと感じます。そうした孤独や静寂の瞬間をエドワード・ホッパーが描いたように切り取ってみて欲しいです」
最後に、それぞれが今年のAWTで気になる行き先を語り、また、参加する人へのメッセージを送った。
「AWT BARのユニークな建築空間で、お酒を味わってみたいです。僕は今回がAWTへの初参加となるのですが、アート好きな人は、よりディープな世界を見ることができると思いますし、これからアートに触れてみようという方にとってもすごくいい機会だと思います。ご自身の、なんか好きだなと思う瞬間をAWTで作っていただけたらと思います」(磯村勇人)
「私もAWT BARは見ておきたいと思っていますが、まずAWT FOCUSの舞台、⼤倉集古館へ足を運びたいと思っています」と鈴木。「作品を鑑賞するだけではなく、購入できるというのはとても魅力的です。先日、休暇で訪れたアート・バーゼル・パリ2025では、様々な出会いがありました。東京を舞台にしたAWTでも、参加してくださる皆さんに素敵な出会いが訪れることを祈っています」(鈴木京香)


