NPOは、社会をつなぐ“デザイナー”であり”交差点“である
6つのエンドゲームを見て感じた方もいるかもしれません。そう、NPOって、自分の団体だけで何かを解決するだけじゃないんです。
むしろ、「人・組織・制度をつなぐハブ」であり、「変化をデザインするファシリテーター」。現場のリアルと政策や制度の上流、個人の声と企業の論理をつないで社会課題解決という最終目標を実現するための“翻訳者”でもあります。
また、企業のように収益や財務的にスケールするということとは違う、「課題解決をスケールさせる」というシステム・チェンジ的発想が生まれるのがNPOの強みであり、それを表現しているのが、この6つのエンドゲームなのだと思います。
では、なぜNPOがシステム・チェンジを促す上で有利なのでしょうか? その理由のひとつは、企業と比べて場合、「特定の誰にも所有されていない」構造にあります。NPOは厳密には所有者がいません。その中立性があるために、いろいろな人が参加しやすいのです。
さらに、NPOは現場に密着しているからこそ、当事者の声を吸い上げやすく、解決策を“共に創る”ことが可能です。この現場性とネットワーク性が交差する場所として、NPOは「対話の場」「共創の場」としてのプラットフォーム性を帯び始めています。
NPOの“エンドゲーム”は、NPOという存在が社会のシステム・チェンジに果たす重要な役割の可能性への示唆を与えてくれます。社会イノベーションの教養として、なかなか見えにくいこのNPOの本質を理解することは、とても重要だと思います。
参考
「あなたのエンドゲームは何か?『本当に目指したい姿』を見出す」(アリス・グゲレフ、アンドリュー・スターン著)
https://ssir-j.org/endgame/


