経済・社会

2025.10.27 15:15

社会イノベーションの最先端の教養 第二回・NPOの「エンドゲーム」が面白い理由

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1. 政策化:行政に「広げてもらう」

あなたのNPOの活動が、ある日「制度」になるとしたら?

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たとえば、認定NPO法人フローレンスは、待機児童問題を解決するための小規模な保育所のモデルを生み出しました。政府はそのモデルを採択し、一気の多くの事業者が参入して、今や約6000の小規模認可保育所が全国に広がりました。もしこれを一般的な企業のように自団体だけでフランチャイズ化しようとしたら数百ケ所までは展開できたとしても、これほどのまでに広がらなかったでしょう。

NPOの一つの強みは、現場で生まれた小さな成功モデルを政策や制度として反映させ、全国に展開できることです。

2. 商業化:ビジネス化して「任せる」

「え、これ、ビジネスになるんじゃない?」と思ったら、商業化のチャンスです。

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世界最大級のNPOであるバングラデシュ発の「BRAC」は、農村の貧困支援の中で育てた仕組みを、一部は社会的企業に移行。安価な教育コンテンツや医療キットが商品として展開され、NPOが直接関与しなくなった後も収益性を伴いながら社会的インパクトを持続的に生み出しています。

NPOが気づいた社会問題解決策を、収益化し、スピンオフして社会企業として展開していく。こうした取り組みもNPOが実現できるエンドゲームのひとつです。社会問題解決策が“買えるもの”になった瞬間、スケーラブルな変化が生まれるのです。

3. 複製化:他の誰かに「やってもらう」

あなたの仕組み、他の地域や国でも使えるなら、どんどん真似をしてもらいましょう。

「Teach For America」は、教育格差をなくすために優秀な若者を学校に派遣するモデルを開発しました。今ではこのモデルは「Teach For Japan」や他国の団体にまで広がり、グローバルな教育変革のうねりを生んでいます。

あなたの仕組みが、世界中で“レプリカ”になる未来もある。

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文=鵜尾 雅隆(スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー・ジャパン編集長)

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