モビリティ

2025.10.25 16:00

eVTOLのアーチャー、2026年FIFAワールドカップと第61回スーパーボウルを支援

ドバイ世界貿易センターで開催された世界有数の技術・人工知能イベント「GITEX Global」に展示されたアーチャーの航空機『ミッドナイト』Photo by Rabia Aydogdu/Anadolu via Getty Images

大韓航空と韓国内での商用化に合意、eVTOL機「ミッドナイト」最大100機の購入を計画

今回の発表は、アーチャーと大韓航空が、eVTOL機「ミッドナイト」を政府向けの用途を皮切りに複数の用途で韓国内で商用化することに合意してから、わずか3日後のことだった。両社は20日、この最新機の韓国での商業化に向けて提携したと発表した。契約の中核には、大韓航空が最大100機のミッドナイトを購入する計画が含まれている。

advertisement

「航空宇宙分野における専門的な知見と、将来を見据えた包括的な戦略ビジョンを持つ大韓航空は、当社にとって理想的なパートナーだ」と、アーチャーのゴールドスタインCEOは声明で述べた。大韓航空の航空宇宙事業を統括するイム・ジンギュも「アーチャーとの提携によって、韓国は次世代エアモビリティ分野でのリーダーシップをさらに加速させることが可能だ」と語った。「アーチャーの業界最先端のeVTOL技術に、50年にわたって培ってきた航空宇宙分野でのMRO(整備・修理・オーバーホール)や製造の専門知識、そして強い革新志向を組み合わせることで、韓国における次世代航空モビリティの基盤を築いていく」と彼は続けた。

大韓航空は韓国のフラッグキャリアとして、39カ国116都市に就航している。大韓航空の航空宇宙部門は、航空分野の研究と製造を手がけるほか、アジア地域において米国防総省向けの航空機整備支援を行っている。また、無人航空機システム(UAS)や都市型航空モビリティ(UAM)、ステルス技術などの研究開発にも取り組んでいる。

経営破綻したeVTOL新興の特許約300件を取得、対価は約32億円

アーチャーはまた、この発表のわずか5日前に、経営破綻したドイツのeVTOLの新興企業Lilium(リリウム)の特許資産を落札したと明らかにしていた。両社の15日に発表した内容によると、アーチャーは約1800万ユーロ(約32億円。1ユーロ=177円換算)を投じて、リリウムが保有する先進航空モビリティ関連の特許約300件を取得した。この中には、高電圧システム、バッテリー管理、航空機の先進設計、飛行制御、電動エンジン、プロペラ、ダクテッドファンなどの主要技術に関連する特許が含まれている。

advertisement

2015年設立のリリウムは、独自のeVTOLプラットフォームに関連する中核技術の開発に15億ドル(約2280億円。1ドル=152円換算)超を投じていた。

次ページ > ミッドナイトは垂直離着陸が可能で、水平飛行で最高時速約241キロ

翻訳=上田裕資

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事