世界で2番目に裕福な人物であるラリー・エリソンの純資産は、オラクル株が米国時間10月17日に急落したことで約240億ドル(約3.6兆円。1ドル=150円換算)減少した。同社が発表した収益成長の予測はウォール街から高く評価されたものの、結果として株価は下落した。
オラクルの株価は17日午後の時点で約7%下落し、およそ291ドル(約4万3650円)の値をつけた。これは、同社にとって今年2番目に大きい下落幅となる見込みである。
エリソンやクレイ・マグワイクCEOなどオラクルの経営陣は、16日遅くに実施されたアナリストとの会談の中で、今後5年間で年平均31%の売上成長を見込み、2030年度には売上高が2250億ドル(約33.8兆円)に達するとの予測を示した。
加えて、EPS(1株あたりの純利益)は同年度までに21ドル(約3150円)へと増加し、年平均28%の成長になるとの予測も示された。
これらの予測はエコノミストの間で歓迎された。バークレイズのアナリストであるライモ・レンショウは、この予測がウォール街の想定を上回るものだったと述べ、グッゲンハイムのジョン・ディフッチも「予想よりはるかに高い成長率だ」と評価した。
今回の株価下落の原因のひとつは、オラクルの経営陣が設備投資計画に関する追加情報を提供しなかったことが挙げられる。ジェフリーズのアナリストであるブレント・シルは16日に「将来の設備投資に関するコメントがまったくなかった」と述べ、その金額はオラクルのクラウドインフラ収益の成長に合わせて段階的に増加せざるを得ないと付け加えた。
オラクル株の約41%を保有するエリソンは依然として世界第2位の富豪であり、その推定資産は3506億ドル(約52.6兆円)とされている。今回の株価下落によって、エリソンの純資産は6.3%、金額にして約241億ドル(約3.6兆円)減少したものの、彼は世界一の富豪であるテスラCEOのイーロン・マスクに次ぐ2位を維持している。マスクの純資産は再び5000億ドル(約75兆円)の大台に近づき、17日時点で4859億ドル(約72.9兆円)に達している。



