9月、オラクル株は1992年以来最大の上昇率を記録し、エリソンの資産は1日で1100億ドル(約16.5兆円)増加した。そのおかげで彼は史上2人目の「資産4000億ドル(約60兆円)超え」を達成し、マスクの資産額に迫ったばかりであった。
設備投資に関する明確な情報が不足していると指摘したシルは、それでもオラクル株の目標株価をこれまでの360ドル(約5万4000円)から400ドル(約6万円)へと引き上げた。同様に、ディフッチとレンショウもそれぞれ375ドル(約5万6250円)から400ドル(約6万円)、367ドル(約5万5050円)から400ドル(約6万円)に目標株価を上方修正し、強気の見方を維持している。一方、スティフェルのアナリストであるブラッド・リーバックは350ドル(約5万2500円)の目標株価を据え置いた。
オラクル株はここ数カ月で上昇を続けており、旺盛なAI需要を背景に大幅な収益成長を見込むクラウドコンピューティング大手として注目を集めている。9月、オラクルはクラウドインフラ収益が今年度に180億ドル(約2.7兆円)へ増加し、2027年にはほぼ倍増して320億ドル(約4.8兆円)に達すると予測した。また、その後3年間でその数字は730億ドル(約11兆円)、1140億ドル(約17.1兆円)、1440億ドル(約21.6兆円)に拡大することが見込まれている。
同社はまた、決算上はまだ計上されていない契約も含んだ収益額が前年同期比で359%増加し、4550億ドル(約68.3兆円)に達したと報告した。これは、直近四半期に3社との間で合計4件の数十億ドル(数千億円)規模の契約を結んだ結果であるという。これらの数字はアナリストたちを驚かせ、ドイツ銀行のブラッド・ゼルニックは「オラクル経営陣とのカンファレンスに参加した全員が非常に良い意味で衝撃を受けていた」と述べ、「コンピューティングの世界に地殻変動が起きていることを示す、これ以上ない証拠だ」と評した。


