アート

2025.10.15 14:00

ソフィ・カルが描いた「ピカソの不在」ほか NYのペロタンで女性作家3人の個展 

アーティストのソフィー・カル。2023年10月1日、ピカソ美術館にて(Photo by Luc Castel/GettyImages)

野心的な共存

ペロタンニューヨークの2階と3階では、カルの個展を拡張するように、2人の女性アーティストの個展が同時開催されている。

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柔らかく揺らめく光を意味するタイトルがつけられ、2階で催されているレスリー・ヒューイットの展覧会「Soft Tremulous Light」では、エール大学のエリ―ザ・ケリー助教(英語学・アフリカ系アメリカ人研究)が執筆したエッセー「Angles of a Landscape」が同時に披露されている。

ヒューイットの作品とケリーのエッセーはいずれも、フランスの人類学者マルク・オジェが提唱する時間と空間、情報それぞれの超過が特徴づける現代社会を表した「スーパーモダニティ」のコンセプトに対する問いかけと、それらに対する答えになっているという。

ヒューイットはこの展覧会について、次のように述べている。

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「私は写真と彫刻に関わっています。その限られた(日常の中の非日常的な)空間で生きていると言うこともできます。そしてその空間の中で、詩の中に多くの美を発見したと思います」

一方、3階ではモニラ・アルカディリの「Cosmic Machine(宇宙の機構)」が開催されている。アルカディリにとってニューヨークで初となるこの展覧会は、地球の歴史と生態学、自然環境と人為的につくり出された環境の進化し続ける関係の交差点を探求するものだ。

クウェートで生まれ、東京、ベイルート、アムステルダム、ベルリンで学んだ彼女は、それらの場所から受けた多種多様な影響を、新たな彫刻作品を通じて表現している。それらは政治的論争を刺激するものであり、同時に地球の歴史と私たちを結びつけている天然資源の採取が及ぼす影響を探求するものでもある。

この展覧会の開始に合わせ、セントラルパークにはNYの非営利団体Public Art Fundによって、アルカディリの大型インスタレーション、「First Sun(ファースト・サン)」が設置されている。

──それぞれの分野で活動する3人のアーティストたちの対話は完璧な形で繰り広げられ、独特の方法で、場所と空間を探求するための果てしない対話を促している。

forbes.com 原文

編集=木内涼子

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