通話モード切り替えが不要に
MagSafeを用いてiPhoneなどの背面に貼り付けると、通話内容を録音して打ち合わせ内容などをまとめる機能が従来機種やライバル製品にもあるが、通話モードと通常モードはスイッチで変更する必要があった。
しかし、Plaud Note Proでは、通話中なのか対面で会話(あるいは会議室や講演会場なのか)を自動検知して録音モードを切り替えてくれる。手動切り替えでは録音開始時の設定ミスや、会話途中での切り替え忘れによる録音失敗が起きやすい。
この自動化により、「録音ボタンを押すだけ」という究極のシンプルさが実現される。特に、通話中に対面での会話に移行するような状況(例:通話相手と対面で合流)でも、シームレスに対応できる。
ちなみに録音開始ボタンは、従来はメカニカルなボタンだったが、Plaud Note Proでは圧力センサーと振動フィードバックによる仕掛けに変更された。
長押しすることで録音開始/停止するほか、短く押すことで“重要な話題”であることを記録しておける。この機能はボタンを押したタイミングから30秒前まで遡って、そのタイムフレームでの話題を識別し、録音分析に反映させる。
なお、今後のアップデートとして充電ケーブルを通じた有線転送も可能になるなど、今後のアップデートも予定されている。
AIの進化と共に進歩するPlaudアプリ
最初にPlaud Noteが登場した頃と比べると、AIサービスの品質は格段に進化を遂げている。その進化に歩調を合わせるように、録音内容(Plaud Note Proでは写真やテキストメモも含む)を分析する能力が高まっていた。
たとえば当初は録音音声の言語に連動して要約が出力されていたが、現在は出力言語を任意に選択可能になった。また同じ録音の中に複数の言語が混在していても、的確に聞き分けて文字起こしをしてくれる。
この製品は無料でも利用可能だが、基本的にはサブスクリプションが必要なサービスである。それゆえにトレンドに合わせて、最適なAIモデルと組み合わせ、連動するAIの進化がPlaudアプリの質を押し上げている。
現在、Plaudアプリが呼び出しているのはOpenAI GPT-5、Anthropic Claude Sonnet 4、Google Gemini 2.5 Proの3種類で、これら最先端AIモデルをタスクに応じて最適なモデルを自動選択し、最高の結果を引き出す。


