アナリストによる今後の価格予測
バンク・オブ・アメリカのアナリストは13日、金と銀の価格予測を引き上げた。同行は主要金融機関として初めて、2026年の金価格見通しを1オンスあたり5000ドル(約76万円)、銀価格を1オンスあたり65ドル(約9880円)に引き上げた。もっとも、同行も短期的には銀に潜在的リスクがあると警告しており、流動性の回復や需要の低下に伴って価格変動が激しくなる可能性を指摘した。ただし、銀は依然として投資家に好まれる資産であり続ける可能性が高いとも述べている。
ゴールドマン・サックスは、今回の銀の流動性逼迫が直近の急騰を後押しした可能性があるものの、その不足は一時的なものだとみている。ロンドンで銀価格が高騰すれば、米国など他の地域から銀が「逆流」し、時間をかけて流動性が「徐々に回復する」と同社は説明している。
プラチナ価格も年初来で82.5%上昇
プラチナ価格も年初来で82.5%上昇し、2011年以来で最大の上昇となっている。過去10年間では、自動車業界がプラチナへの依存を減らしたことにより、プラチナは金や銀に比べて低いパフォーマンスを記録してきた。しかし、近年は電気自動車の需要増加に伴って価値が上昇しており、CMEグループは今後、水素燃料電池にプラチナを使用する自動車メーカーが増えるにつれて、需要がさらに拡大すると予測している。その一方で、世界的な供給は減少している。
価格上昇の背景は、トランプ第2期政権下で続く経済の不確実性
ゴールドマン・サックスのコモディティ・ストラテジストを務めるリナ・トンプソンは今年初めのレポートで、金や銀などの貴金属は、ドナルド・トランプ大統領の第2期政権下で続く「高水準の」経済的不確実性や政策の不透明感の中で恩恵を受けていると指摘した。金は3月に3000ドル(約46万円)を突破した後、今月初めには4000ドル(約61万円)の大台を超えた。
著名ヘッジファンド・マネージャーのレイ・ダリオは、株式など他の投資対象が低迷するとき、投資家は金に頼るべきだと述べ、「金こそが非常に安定して成果を出す唯一の資産だ」と主張した。LPLフィナンシャルのチーフ・テクニカル・ストラテジスト、アダム・ターンクイストも先週、「政府閉鎖、米ドル安、追加利下げへの期待、そして関税関連のインフレ懸念」が、金や他の貴金属の新たな上昇を「下支えしている」と分析している。


