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2025.10.14 18:00

シンプルに暮らすと幸せが増す 心理学者が勧める、ささやかな「実践法2つ」

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1. SNSフィードを整理する

SNSは情報やインスピレーションを得るために使うのがベストだ。だが現実には、その逆になっている傾向がある。現時点ではほぼすべてのスマホユーザーが、世界は私たちがついていけないほどのスピードで変わり、SNSはそれを悪化させるだけ、という非常にはっきりとした気が滅入る感覚を自覚している。

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興味深いことに、これは単なる認識の問題ではないことが研究によって示されている。研究者リー・レイスによる2023年の研究では、SNSのインフルエンサーが示すライフスタイルが「テクノストレス」と呼ばれる現象を引き起こす可能性があることを強調している。

ネット上の映える写真や入念に編集されたコンテンツは現実を誇張していることが多く、否定的な感情や抑うつ症状さえ誘発する。私たちが無意識のうちに自分をこうした「作られた人生」と比較してしまうときは特にそうだ。

問題は部分的にニュアンスに、むしろニュアンスの欠如にある。というのもSNSは微妙さを良しとしない。インフルエンサーがマラソンを完走したという投稿をシェアし、自分の実績と頑張りを祝っているかもしれない。その後いくつかの投稿があり、別のアカウントが同じ活動を強迫観念や不健康な競争心の表れだと決めつけるかもしれない。混乱するばかりで、多くの人が疲れ果ててしまう。

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この複雑さは、プラットフォームのアルゴリズムに沿うために文脈が削ぎ落とされるとさらに増す。これらは単にプラットフォームをできるだけ使用してもらうように設計されているだけで、必ずしも理解しているわけではない。やがてこのような絶え間ない露出は、圧倒されるように感じると同時に欺瞞的なまでに偏ったものに感じ、どのような内省もする余地がほぼない。

この問題に対処するために、あなたがきっぱりとSNSをやめることで恩恵を得られる人でなければ、SNSを完全にやめる必要はないかもしれない。そうでない人は、フィードを意図的に整理することから始めよう。その方法は以下の通りだ。

1. まず絞り込む

フォローを信頼できる情報源、例えば、情報をくれたり、インスピレーションを与えてくれたり、有意義な方法であなたの人生を豊かにしてくれる人たちに絞り込む。量ではなく質を重視する。

2. 情報過多にならないよう境界線を引く

注意が完全にフィードにいってしまうのではなく、操作したり考えたりする時間を意図的に設定する。各インタラクションの後、そのコンテンツがまだあなたの心に響いているのか、それとも目にした瞬間にあなたを納得させたものは、単に飾りたてたものだったのかを考えるために立ち止まる。このテストに合格したら、そのままにしておく。そうでなければ、罪悪感なしに削除するかフォローを外す。
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翻訳=溝口慈子

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