製品

2025.10.08 17:00

パワーを欲しいなら次の新型MacBook Pro、新機能を求めるなら「次の次」のモデル

19 STUDIO / Shutterstock.com

19 STUDIO / Shutterstock.com

毎年恒例で予想どおりだったiPhone 17の発表と発売時期が過ぎ、Macコミュニティの関心は、年内の残り期間に何が用意されているのか、MacBook AirとMacBook Proがどんな魅力を示すのかに注目が集まっている。

advertisement

サプライチェーンからの情報が正しければ、次の世代で期待できる内容は多くないようだ。

どのMacBook Proを待つべきか

アップルは2026年第1四半期に、M5を搭載したMacBook ProとMacBook AirでMacBookラインナップの刷新を開始すると考えられている。M5搭載ノートは性能とバッテリー持続時間の向上をもたらすが、全面刷新ではなく中間的なアップグレードと見るべきだ。

本当の意味での「アップグレード」を求めるなら、報道の裏側にある詳細を注視すべきだ。アップルがMacBook向けに描く大きな計画はM5世代を飛ばし、2026年末から2027年初頭に到来する見込みだということであり、そこには新チップセット、改良ディスプレイ、新たな接続オプションが含まれると考えられる。

advertisement

Appleシリコンによる優位性はあるのか

M5搭載MacBook Proにおける最も明白な改善点の一つは、MシリーズのAppleシリコンそのもののアップグレードだ。Macのハードウェア発売スケジュールは規則的とは言いがたいが、Mシリーズのチップセットのアップグレードサイクルは、iPad Proのアップグレードにも採用されているため、より予測しやすいペースを保っている。

M5チップセットはまだ正式発表されていないが、年末までにまずiPad Proに搭載され、その翌四半期にMacBookに搭載される見込みだ。アップルは2026年を通じて発売されるMacBookにM5シリーズのチップを用いるだろう。一方で、MacBook Proの大規模アップグレードを支えるノートパソコン群の準備が整うのは2027年まで期待できないと考えられている。

MacBook ProのM5チップセットのベンチマーク

次期MacBook Proの発売に先立ち、AppleシリコンM5チップセットはまずiPadでデビューすると考えられている。その発売に先がけ、M5を搭載したiPad Proがロシアで目撃され、YouTubeで実機が披露された。開封の儀から始まり、第一印象の解説とM5のベンチマークが続いた。予想される性能向上により、M5のシングルコアの指標は上位モデルであるM4 Maxに並ぶ。

ブルームバーグのマーク・ガーマンは、このiPad Proのリークで最も驚くべき点はリークそのものであると指摘する。供給網の事情により今後登場するハードウェアの個別情報を完全に隠すことはできないにせよ、発売前に完成品が市中に出回るのはまれなことだ。

注目すべき点として、アップルが新しいM6シリーズを待たず、M5 UltraのようなM5の上位版を用いてMacBookの大規模アップグレードを実施する可能性がある。

呼称がどうであれ、Appleシリコンは世代ごとに15〜25%の性能向上と、それに伴うバッテリー駆動時間の伸びを実現してきた。MacBook Proの大規模アップグレードを待つ間も、この傾向は続く可能性が高い。

次ページ > この先には、より明るく、触って操作するMacBook Proが存在?

翻訳=酒匂寛

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事