「スターゲート・コリア」計画──AIデータセンターを展開
SKグループはまた、傘下のSKテレコムがOpenAIと共同で韓国南西部に「スターゲート・コリア」計画の一環としてAIデータセンターを建設する計画だと発表した。さらに、OpenAIは科学技術情報通信部と連携し、首都圏以外でのAIデータセンター建設を検討する可能性があるという。
一方、サムスングループは声明で、サムスン物産とサムスン重工業が「浮体式データセンターインフラに加えて、浮体式発電所、管制センターに関するプロジェクトの機会を模索する」と述べた。水上の船舶やプラットフォーム上に設置される浮体式データセンターは、まだ開発途上のものだが、従来型設備と比べて冷却コストを抑えられ、土地不足の問題を解消できる可能性がある。ただし、建設や維持管理はより困難になる恐れがある。
OpenAIによれば、サムスンとSKグループは、ともにChatGPTのエンタープライズ版の導入を検討する。OpenAIの最高戦略責任者ジェイソン·クォンによれば、ChatGPTは韓国で非常に人気が高く、有料版の加入者数は、韓国が米国に次いで世界で2番目に多いという。
今回の新たな協業は、OpenAIが韓国での事業を急速に拡大する中で発表された。同社は9月に、韓国に初のオフィスを開設し、元グーグルコリアのカントリーディレクターであるキム・キョンフンを代表に任命した。
AI基本法で世界トップ3を目指す韓国の国家戦略
数カ月に及んだ政局の混乱を経て、6月に就任した韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領にとって、国家的なAIと半導体製造の推進は重要課題となっている。来年1月に施行予定の「人工知能基本法(AI基本法)」には、2027年までに韓国を「AI分野で世界のトップ3に入る国」にするという目標が盛り込まれている。
AI分野の競争に加わるほかの韓国企業としては、韓国最大のソーシャルメディア、カカオトークを運営するカカオが挙げられる。同社は今年2月にOpenAIと提携し、韓国の利用者向けにパーソナライズされたAIツールや新製品を開発すると発表した。また、AIデータセンター建設のため約6000億ウォンを投資すると今月初めに明らかにした。


