サイエンス

2025.10.04 18:00

「共食い」する動物たち、サメと2種のカエル、それぞれの事情

シロワニ(Shutterstock.com)

キンスジアメガエル:交尾後の共食いにおける力関係

キンスジアメガエル(Shutterstock.com)
キンスジアメガエル(Shutterstock.com)

動物のなかには、交尾中や交尾後に相手を捕食する「性的共食い」を行うものがいる。性的逸脱のように思えるかもしれないが、こうした行動をとるのにはれっきとした理由がある。性的共食いを行うメスは、より大きな子を産む可能性が高いのだ。

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オーストラリア東部原産で、現在はニュージーランドなどの太平洋の島嶼部にも定着しているキンスジアメガエル(学名:Litoria aurea)では、繁殖期にメスがオスの成体を捕食するところが観察されている。詳細は、2024年6月に学術誌『Ecology and Evolution』に掲載された論文で読むことができる。

キンスジアメガエルの幼体(オタマジャクシ)は、しばしば共食いすることが知られているものの、この研究でとりわけ興味深い点は、ふだんは温厚なこのカエルにおいて、成体が成体を捕食する異例の共食いが記録されたことだ。さらに奇妙なのは、オスが下手な求愛ディスプレイをしたあとに捕食されたケースがあったことだ。

このカエルの性的共食いは、繁殖において優位に立つための賭けであると考えられる。オスを捕食することで、メスは繁殖に不可欠な栄養を獲得し、ほかのメスよりも繁殖能力を高めて、自分の子の生存確率を引き上げることができるのだ。

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翻訳=的場知之/ガリレオ

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