欧州

2025.10.02 09:00

ロシアのジェット推進式新型ドローン「ゲラニ-3」を解剖 対応急ぐウクライナ

ジェットエンジンを搭載したロシアの新型攻撃ドローン(無人機)「ゲラニ-3」の3Dモデル=ウクライナ国防省情報総局(HUR)のウェブサイトより

ウクライナは小型の迎撃ドローンの配備も増やしており、それらはシャヘドの撃墜で大きな成果をあげている。これらの迎撃ドローンは一般にプロペラ推進式で、速度はだいたい時速190kmから、ウクライナのドローン製造団体ワイルドホーネッツの最新機種のように320km超ぐらいまでとなっている。

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ジェット推進によって時速370kmで攻撃してくるドローンは難易度が上がり、より低速の迎撃ドローンにとってきわめて難しい目標になるだろう。

ただ、ウクライナの開発者たちはこうした脅威を2023年にシャヘド238が公開された時から予見しており、準備を進めてきた。ウクライナ大統領府のパウロ・パリサ副長官は、現在配備を進めている迎撃ドローンにはジェット推進式のゲラニ-3を撃墜可能な高速モデルが含まれていると明らかにしている。

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パリサは地元メディアのノビニー・ライブのインタビューで、それらは「すでに実戦投入されています」と語り、「敵はたえず進化しており、われわれも立ちどまってはいられません。ほかに選択肢はないのです」と述べている。

ジェット推進式の攻撃ドローンはウクライナも2024年から製造しており、ほかのタイプのドローンと組み合わせて使用している。

兵器の開発競争が続いている。ロシアは改良型のジェット推進式ドローンをできるだけ多く製造し、それをより低速のドローンやデコイ(おとり)機と混ぜて使用することで防空網の突破を図っている。それに対してウクライナは、高度な迎撃ドローンの生産を急ピッチで進めている。ジェットエンジン搭載ドローンやそれを阻止する迎撃ドローンを保有していないほかの国々は、当面はそのドローン戦を見守るしかない。

追記:ワイルドホーネッツは、開発した高速迎撃ドローンがゲラニ-3を撃墜する様子を捉えた動画を新たに共有した。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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