アブルッツォ州（Abruzzo）：月1000ドル（約14万9000円）から
お勧めの理由：International Living は、アブルッツォをイタリアで最もお得な地域の1つと評しつつ「安っぽさは感じない」と指摘する。雪をいただくアペニン山脈と砂浜のアドリア海の間に位置し、「イタリアで最も壮観で、かつ過小評価されている地域の1つ」と称する。気候も良好で、四季がはっきりしている一方、極端な厳しさはない。スルモナやランチャーノのような活気ある都市、ロッカ・サン・ジョヴァンニのような静かな丘上の町には強いコミュニティ意識があり、地域空港や良質な病院もある。
費用：International Living によれば、単身者は月1000〜1200ドル（約14万9000円〜約17万8000円）、夫婦は1500〜1700ドル（約22万3000円〜約25万3000円）で快適に暮らせる。賃貸は小さな町で月200ドル（約2万9700円）程度から、スルモナやペンネのような拠点でも約350ドル（約5万2000円）から見つかる。田舎の一軒家は5万ドル（約742万9000円）未満で購入できる場合もある。外食も安い。ピザとビールの夕食（2人分）で約20ドル（約3000円）だ。
シチリア島（Sicily）：月1100ドル（約16万3000円）から
お勧めの理由：美しいビーチと劇的な火山で知られるシチリア島は、ドラマ『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート』で脚光を浴びて以来、注目を集めている。予算を抑えた退職生活の地としても好適だ。同誌は、島の「深い歴史、活気ある地元市場、世界水準の料理、そして特にカターニア、シラクサ、ラグーザのような都市における、驚くほど強い移住者コミュニティ」を強調する。温かく親しみやすい文化とアクセスしやすい医療が加わり、本物の暮らしと地中海的な享楽が魅力的に混ざり合っている。
費用：International Livingによれば、単身者は月1100〜1300ドル（約16万3000円〜19万3000円）、夫婦は1600〜1800ドル（約23万7000円〜26万7000円）で快適に暮らせる。パレルモのような都市では、近代的な3ベッドルームのアパートが月約570ドル（約8万5000円）という例もある。小さな町の家具付き物件ならさらに安い。ガンジやサンブーカなどでは、今や有名な「1ユーロ住宅」プログラム（イタリアの一部の町で実施されている過疎対策プログラムで住宅を文字通り1ユーロ［約174円］で譲る。買った方は数年以内にきちんとしたリノベーションを行うことが条件）もある。日常の出費も財布にやさしい。カプチーノとコルネットは約2.65ドル（約393円）、近所のバールでのランチは6.30〜10.50ドル（約934円〜1557円）、ワイン付きのトラットリアで着席しての夕食でも、1人21〜26ドル（約3110円〜3850円）程度だ。
