宇宙

2025.09.24 10:30

存在が確認された太陽系外惑星が6000個台に到達、NASAの公式集計

太陽系外惑星は銀河系全体でこれまでに数千個見つかっており、その大半は間接的にしか調査できないが、この想像図に描かれているとおり、小型の岩石惑星や巨大ガス惑星から水が豊富な惑星や恒星と同じくらい高温の惑星まで、多様性に富むことが明らかになっている(NASA’s Goddard Space Flight Center)

太陽系外惑星は銀河系全体でこれまでに数千個見つかっており、その大半は間接的にしか調査できないが、この想像図に描かれているとおり、小型の岩石惑星や巨大ガス惑星から水が豊富な惑星や恒星と同じくらい高温の惑星まで、多様性に富むことが明らかになっている(NASA’s Goddard Space Flight Center)

米航空宇宙局(NASA)は、同局が公式に集計している太陽系外惑星の数が6000個に達したと発表した。これは2人のスイス人天文学者ミシェル・マイヨールとディディエ・ケローが初めてぺガスス座51番星b(51 Peg b)を検出して以降の系外惑星探査研究における30年間の節目だ。

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最初に検出された「ホットジュピター」である51 Peg bは、木星の約半分の質量を持つ巨大ガス惑星で、地球から約50光年の距離にある主星のぺガスス座51番星の周りを4.2日という極めて短い周期で公転している。それに対し、太陽系で最も主星の近くを公転している惑星の水星は、公転周期が約88日だ。

NASAによると、系外惑星は世界中の科学者によって確認されたものから順次総計に追加されるため、どれか1つの系外惑星が6000番目に見つかったものと見なされることはない。NASAの太陽系外惑星科学研究所がこの総数を監視しており、確認を待っている状態の惑星候補がさらに8000個以上あると、同局は述べている。

米カリフォルニア大学リバーサイド校の惑星地球物理学者スティーブン・ケインは、取材に応じた電子メールで、系外惑星が惑星科学にもたらす最も重要なものは膨大な数だと指摘する。これにより、惑星の質量、大きさ、化学組成、年齢、形成過程などの惑星の特性に関する統計分析が可能になると、ケインは続けている。

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系外惑星の背景

太陽系の現地探査データと、系外惑星の統計的な検出力を組み合わせて利用することで、これら2つの領域を完璧に連携させることが可能になると、ケインは指摘する。例えば、金星と火星が時間とともにどのように進化してきたかを理解しようとする場合には、このような連携が極めて重要な役割を果たすという。

NASAによると、これまでに直接撮像された系外惑星は100個足らずだ。だがここ数年、系外惑星の発見のペースは加速(確認済みの系外惑星のデータベースが5000個に到達したのはわずか3年前だ)しており、この傾向は今後も続く可能性が高いと思われると、NASAは指摘している。

太陽系外惑星の探索と研究に貢献している様々な宇宙および地上の望遠鏡(NASA/JPL-Caltech)
太陽系外惑星の探索と研究に貢献している様々な宇宙および地上の望遠鏡(NASA/JPL-Caltech)

筆者は2001年に発表した自著『Distant Wanderers: The Search for Planets Beyond the Solar System(遠方の放浪者たち:太陽系外惑星の探求)』の中で次のように記している。

「20世紀の100年間で(中略)天文学者は、より大口径の光学望遠鏡と、新たに取得したデータを処理するコンピューターの処理能力の両方の進歩から大きな恩恵を受けた。(中略)第二次世界大戦後の電波天文学により、2台以上の電波望遠鏡からの信号を結合することが可能になった。この信号合成技術は後に光学望遠鏡に組み込まれ、現在および未来の惑星検出技術の中核を担うものだ」

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翻訳=河原稔

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