経済・社会

2025.09.20 11:00

「AIダーウィン賞」の応募を受け付け中! 人工知能の壮大な失敗を称えよう

Moor Studio / Getty Images

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あらゆる人工知能(AI)のブレークスルーが世界を変える宿命にあるわけではない。中には、「これだけ『知能』と称するものが生活に溢れているのに、どうしてこれを賢いアイデアだと思ったのか」と首をかしげさせるものもある。そうした精神を体現するのが「AIダーウィン賞(AI Darwin Awards)」だ。この賞は技術の最も壮大に的外れな使い方を表彰する。現在、応募を受け付け中だ。

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増え続ける候補リストの紹介文にはこうある。候補には、架空の裁判例で埋め尽くされた法廷提出書面、実在の作家名義の偽書籍、そして宿泊客が損害賠償責任を負っているように見せかけるためにAIで画像を操作したエアビーアンドビーのホストなどが含まれる。

「ご覧ください。今年の驚くべきビジョナリーたちのコレクションです。彼らは最先端のAIを前にして、『よっしゃ、俺に任せろ』と考えました。各候補は、AIで壊滅的な失敗が起こり得るものはおそらく起こる——という原則に、並外れた献身を示しています。そして、そのことを証明するためにここにいるのです」。

プライバシー保護のため名字の公表は控えてほしいとする、ピートという名のソフトウエア開発者が先月、AIダーウィン賞を立ち上げた。主には冗談だが、最終的に技術の使い道を決めるのは人間だという、少し挑発的な注意喚起でもある。

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チェーンソーのせいにするな

「AIは単なる道具です——チェーンソーや原子炉、あるいは、とりわけ強力なミキサーのようなものです」と、賞のウェブサイトには書かれている。「誰かがディナーパーティーでチェーンソーをジャグリングしようと決めても、それはチェーンソーが悪いわけではありません」。

「ここで私たちは、強力なAIシステムを見て『今必要なのは何だか知ってるか? テストを減らし、野心は増やし、安全プロトコルなんかゴミってことだ!』と考えた人々を称えます。こうしたビジョナリーたちは、人間が自らを危険にさらす新たな方法を見つけ出す創意工夫には限りがないことを思い出させてくれます」。

AIダーウィン賞は、元祖のダーウィン賞とは無関係である。元祖ダーウィン賞は、途方もなく愚かな選択によって「自らの命という究極の犠牲を払うことで、私たちの遺伝子プールを守ってくれる」人々を取り上げることで知られる。いまや機械も私たちに代わって愚かな決断をさせるようになったのだから、彼らに固有の賞があるのは公平だろう。

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翻訳=酒匂寛

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