7|デイビッド・テッパー
純資産:237億ドル(約3兆4839億円。前年比+11%)/ チーム:カロライナ・パンサーズ、シャーロットFC
富の源泉:ヘッジファンド
67歳のテッパーは、フィールド内外で多忙を極めている。彼のヘッジファンド、アパルーサ・マネジメントは最近、ユナイテッドヘルス株を230万株近く買い増しし、インテル株にも1億7900万ドル(約263億円)の持ち分を確保した。一方、彼が所有するカロライナ・パンサーズはバンク・オブ・アメリカ・スタジアムの改修を準備しており、総事業費13億ドル(約1911億円)のうちテッパーの持株会社が半分強を負担し、残り6億5000万ドル(約956億円)はシャーロット市が負担することになっている。
8|スティーブ・コーエン
純資産:230億ドル(約3兆3810億円。前年比+8%)/ チーム:ニューヨーク・メッツ
富の源泉:ヘッジファンド
69歳のコーエンは、シカゴ・カブスのオーナーで84億ドル(約1兆2348億円)の資産を保有するリケッツ家の2倍以上の資産を持つニューヨーク・メッツのオーナーで、積極的に資金を投じている。Point72を率いる彼が所有するメッツは昨年12月、外野手フアン・ソトと15年7億6500万ドル(約1125億円)という史上最高額の契約を結んだ。コーエンはまた、シティ・フィールド周辺の土地をカジノを中心とした80億ドル(約1兆1760億円)規模の開発エリアに変える構想を進めている。この計画は春にニューヨーク州上院で手続き上の関門を突破し、コーエンのグループ(ハードロック・インターナショナルも参加)は、年末までに認可される見込みの3つのゲーミングライセンスの1つを獲得しようとしている。
9|スタンリー・クロンキー
純資産:213億ドル(約3兆1311億円。前年比+26%)/ チーム:ロサンゼルス・ラムズ、デンバー・ナゲッツ、コロラド・アバランチ、コロラド・ラピッズ、アーセナルFC、アーセナル・ウィメンFC
富の源泉:スポーツ、不動産
78歳のクロンキーは、延べ560万平方メートルを超える不動産と約65万平方キロメートルの土地を所有しているが、スポーツ帝国も同様に巨大だ。彼は6つの主要プロリーグに加え、ナショナル・ラクロス・リーグのコロラド・マモスも保有している。中でも彼の資産の中核を占めるラムズの評価額は、NFLで2番目に高い105億ドル(約1兆5435億円)となっている。今年、ラムズは2022年にクロンキーが取得したロサンゼルスのウッドランド・ヒルズ地区の敷地に新しい本部と練習施設を建設する計画を発表した。
10|ジェリー・ジョーンズ
純資産:196億ドル(約2兆8812億円。前年比+29%)/ チーム:ダラス・カウボーイズ
富の源泉:ダラス・カウボーイズ、エネルギー事業
82歳のジョーンズが率いるダラス・カウボーイズの商業的成功は揺るいでいない。先月はスター選手マイカ・パーソンズをトレードしたことに一部ファンは不満を抱いたものの、チームのビジネス的成果は他の追随を許さない。カウボーイズの評価額は、1年前にスポーツチームとして過去最高の101億ドルを記録した後にさらに伸びて、現在は130億ドル(約1兆9110億円)に達している。また、チームの2024年シーズンの収益は、他のすべてのNFLチームを4億ドル(約588億円)以上も上回る過去最高の12億ドル(約1764億円)に達していた。
11|フィリップ・アンシュッツ
純資産:194億ドル(約2兆8518億円。前年比+15%)/ チーム:ロサンゼルス・キングス、LAギャラクシー
富の源泉:エネルギー、スポーツ、エンタメ
85歳のアンシュッツは、自身が率いるアンシュッツ・エンターテインメント・グループを通じて世界に70以上の会場を保有している。彼のチームであるロサンゼルス・キングスの本拠地クリプトドットコム・アリーナもその一つで、もう一つの所有チームであるLAギャラクシーは現在、3つしかない評価額が10億ドル(約1470億円)を超えるMLSクラブのうちの1つとなっている。一方で、彼のエネルギー会社アンシュッツ・エクスプロレーションはワイオミング州に世界最大級の風力発電所を建設中で、最近は州内で天然ガス発電所の計画も発表した。
12|スティーブン・ロス
純資産:170億ドル(約2兆4990億円。前年比±0%)/ チーム:マイアミ・ドルフィンズ
富の源泉:不動産
NFLが2024年8月に所有規則を変更し、プライベート・エクイティ(PE)企業による少数株式取得を認めた後、ロスが所有するマイアミ・ドルフィンズはその最初の活用例の一つとなり、12月にアレス・マネジメントとの契約を締結した。85歳の不動産開発業者で、レレーテッド・カンパニーズの創業者でもあるロスは、国際テニス競技大会マイアミ・オープンの約45%の株式を取得する取引も進めていると報じられている。この持ち分は、ドルフィンズの本拠地であるハードロック・スタジアムやF1マイアミ・グランプリを含む彼のスポーツ資産のポートフォリオに加わることになる。


