グッドウッドの持続可能燃料規定がレース出場者に受け入れられていることについて、ハーンは次のように語っている。「概ね非常にうまくいっている。当初はクラシックカーへの影響に対する不安もあったが、実際には何も変わらない」
旧いクルマは、現在の燃料より低品質な燃料で走るように作られているが、そのほとんどが持続可能燃料でも同じように走り、性能低下もないという。「キャブレターなどの物理的な部品を交換する必要はない。持続可能燃料で走るために車両を適切に調整するだけだ」とハーンは付け加えた。
ハーンによれば、実際の運用において気をつけなければならない変更点は、異なる燃料に切り替える際には車両の燃料システムを完全に洗浄する必要があること、そして2種類の異なる燃料(例えば持続可能燃料と通常の燃料)は同一の燃料タンク内で混合できないということだけだという。イベントの出場者は、グッドウッドが会場で提供する燃料を使用するか、あるいは自前の燃料を持ち込むこともできるが、その場合は持ち込んだ燃料の少なくとも70%が持続可能という規定を満たしていることを確認する検査を受けることになる。
現行の70%規定は、F1の2026年シーズンからと同様に、今後100%まで引き上げられる可能性はあるが、グッドウッドはバランスを考慮しなければならないと述べている。「我々にとって大事なことは、可能な限り変更を最小限に留めることだ」とハーンは言う。「燃料の規定を変更する度に、出場者は車両を再調整しなければならなくなる。それは費用がかさむ。出場者には対応するための十分な時間を与えたい」


