ビル・アックマン
資産額:91億ドル(前年から横ばい)/運用会社:パーシング・スクエア
アックマンが米国投資家向けに最大250億ドル(約3兆7000億円)規模の新規資産を組み入れたクローズドエンド型ファンドを立ち上げるという野心的な試みは、このファンドが2024年7月にIPOを断念したことで頓挫した。それでも彼の既存の200億ドル(約3兆円)規模のポートフォリオは堅調に推移し、2024年の純リターンは10.2%を記録。アルファベットやチポトレ、ブルックフィールドなどが収益を押し上げた。
今年に入ってからはウーバー株を買い始め、6月末時点では28億ドル(約4130億円)とポートフォリオで最大のポジションとなっていた。また、アックマンは不動産開発会社ハワード・ヒューズ・ホールディングスを、ウォーレン・バフェットのバークシャー・ハサウェイを模した多角的な持株会社に育てようとしている。
ブルース・コブナー
資産額:90億ドル(前年比+4億ドル)/運用会社:キャクストン・アソシエーツ
コブナーは2011年にキャクストンを退き、28年間率いてきた同社を後継のアンドリュー・ローに引き継いだ。現在はファミリーオフィスのCAMキャピタルを通じて自身の資産を運用しており、近年はライフサイエンスやバイオテクノロジーのスタートアップに投資している。ここには、慢性疾患向けの遺伝子治療を手がけるクリヤ・セラピューティクスや、遺伝性皮膚疾患に取り組むパルベラ・セラピューティクスなどが含まれる。
デービッド・ショー
資産額:88億ドル(前年比+10億ドル)/運用会社:D.E.ショー
D.E.ショーの創業者ショーは2001年に経営から退き、現在は7人の経営委員会が同社の運用を担い、総額700億ドル(約10兆3000億円)を管理している。ただし、証券取引委員会(SEC)への提出資料によれば、ショーはいまも主要株主として名を連ねている。LCH Investmentsによれば、D.E.ショーの旗艦ファンド「コンポジット」と「オクルス」は2024年にそれぞれ18%と36%のリターンを記録して、同社に111億ドル(約1兆6400億円)という業界最大の増益をもたらした。
ポール・チューダー・ジョーンズ
資産額:81億ドル(前年から横ばい)/運用会社:チューダー・インベストメント
170億ドル(約2兆5100億円)を運用するチューダー・インベストメントの昨年のリターンは、6.5%にとどまった。マクロ運用で知られる創業者のジョーンズは、株式市場の過熱感や人工知能(AI)の潜在的なリスクについて投資家に警鐘を鳴らしている。彼は6月のタイム誌への寄稿で、新卒大学生の失業率の上昇に触れ「私は半世紀近くをリスク管理のプロとして過ごしてきたが、今や私の中のすべての警報が鳴り響いている」と警告した。
ジョン・オーバーデックとデービッド・シーゲル(タイ)
資産額:各80億ドル(前年比+6億ドル)/運用会社:トゥー・シグマ
対立状態にあったトゥー・シグマの2人の共同創業者は、2023年のSECへの提出資料で「多くの論点で合意に至ることができない」と公表された。しかし、それでも同社は依然として600億ドル(約8兆8600億円)を運用する有力なクオンツ系ヘッジファンドだ。オーバーデックとシーゲルは昨年、共同CEOを退いて共同会長に就任したが、オーバーデックは今年に入り経営委員会に復帰している。


