働き方

2025.09.16 07:15

フリーランスが働きたい都道府県と3つの理由

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フリーランスの約8割が居住地以外でのリモートワークに関心を示していることが、株式会社テックビズの調査で明らかになった。

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562名のフリーランスを対象とした調査では、リモートワーク希望地域で東京都が51.1%で圧倒的な1位となった一方、北海道(31.3%)、沖縄県(30.6%)が続き、「涼しさ対リゾート」という対照的な魅力が共に上位を占める興味深い結果となった。

地方中核都市への注目が鮮明に

注目すべきは、上位10位のうち首都圏4都市を除く地域が、いずれもその地方における中核都市・拠点機能を持つ点だ。5位の福岡(20.8%)、7位の大阪(16.7%)、9位の長野(12.1%)、10位の京都(11.6%)は、それぞれの地域圏でハブ機能を担っている。これは、フリーランスが地方でのリモートワークを検討する際に、一定の都市機能やビジネス環境を重視していることを示しているといえる。

特にリモートワークしてみたい場所と理由についての「福岡、九州最大の都市に住んでみたい」「大阪、三大都市で仕事してみたい」といった回答からも、単なる自然環境や生活コストの安さではなく、ビジネス機会の存在が地域選択の重要な要因となっていることがうかがえる。

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「故郷回帰」が示す新たな地方創生の可能性

他都道府県でリモートワークしたい理由では、「気分転換がしたい」(44.6%)が最多となり、「自然豊かな環境で働きたい」(44.4%)、「都市部の混雑やストレスから離れたい」(39.4%)と続いた。なかでも「実家や生まれ育った土地の近くで働きたい」(28.4%)が4位にランクインした点は特筆すべきだろう。これは未知の土地への移住と比べて心理的ハードルが低く、既存の人的ネットワークを活用できる現実的な選択肢として機能する可能性を示している。

さらに、 理想的な期間について、計44.9%が1週間から半年以上の中長期滞在を希望していることも判明した。この期間は一般的な国内観光旅行の平均宿泊数2.4泊を大幅に上回り、単なる観光消費ではない持続的な地域との関わりを生み出す「関係人口」創出の可能性を示している。

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文=池田美樹

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