Anthropic(アンソロピック)は、ユーザーとのチャットボットの会話がグーグルの検索結果で意図せず閲覧可能になった3社目のAI企業となった。
これらの会話は、同社のAIボット「Claude」のユーザーが「共有」を選択したものとみられる。かつてChatGPTやGrokの共有機能が何十万もの会話を公開し、グーグルで検索可能にしたのと同様に、Claudeの「共有」ボタンは会話を掲載するための専用ウェブページを作成する。これにより、ユーザーはその会話ページへのリンクを共有することが可能だった。しかし、ChatGPTのOpenAIやxAIのGrokとは異なり、Anthropicはグーグルのクローラーをブロックし、表向きはこれらのページがインデックスに登録されるのを防いでいたと述べている。そうであるにもかかわらず、数百件のClaudeの会話が検索結果で閲覧可能になっていた(現在は削除されている)。
閲覧可能だったClaudeのチャットボットの会話には、Anthropicのチームによるアプリやゲーム、「コメディ風Anthropicオフィスシミュレーター」を作成するためのプロンプトも含まれていた。他のユーザーはClaudeに、書籍の執筆、コーディングそして担当者の名前やメールアドレスが明らかになるような企業タスクを課していた。いくつかの会話記録では、名前やプロンプトで共有された詳細情報からユーザーが特定可能だった。グーグルは、600件弱の会話をインデックスに登録したと推定している。
Anthropicの広報担当者であるギャビー・カーティスはフォーブスに対して、Claudeの会話がグーグルやBingで閲覧可能になったのは、ユーザーが会話へのリンクをブログややソーシャルメディアなどに投稿したためだと語った。「私たちは、人々がClaudeの会話を公に共有するかどうかを自分で管理できるようにしています。当社のプライバシー原則に従い、共有されたチャットのディレクトリやサイトマップをグーグルのような検索エンジンと共有することはなく、当社のサイトをクロールすることも積極的にブロックしています」とカーティスはフォーブスへのメールで述べた。
しかし、公開されたClaudeのプロンプトから特定可能だったユーザーの1人にフォーブスが話を聞いたところ、その人は仕事関連のチャットボットの会話をオンラインに投稿したことはないと述べた(なおその人は、仕事上の理由から匿名を希望した)。
Anthropicがクローラーを積極的にブロックしていると声明を出したにもかかわらず、なぜ会話記録が検索結果に表示されたのかという質問に対し、グーグルは記事執筆時点までに回答しなかった。米国時間9月8日、それまで閲覧可能だった検索結果はグーグルの検索結果ページから消えた。
ここ数カ月、チャットボットの会話記録が検索結果に表示されることが一種のトレンドになっている。7月には、ユーザーが「共有」したChatGPTの会話記録の多くがオンラインで検索可能になっていることに気づき、OpenAIが謝罪した。8月には、フォーブスはxAIの「Grok」の何十万もの会話記録が、ユーザーの知識や同意なしにインデックス登録され、検索可能になっていることに気づいた。Grokの会話記録には、性的暴力の描写、薬物や爆弾の製造方法、そしてGrokが生成したイーロン・マスクの暗殺計画などが含まれていた(当時、xAIはコメントの要請に応じなかった)。



