宇宙

2025.09.09 17:00

流星が流れ、月とすばるが寄り添う 土星からも目が離せない今週の夜空

仏セーヌ・エ・マルヌ県ビュシーサンジョルジュで、池を照らす月と木星(左)、土星(右)の眺め(Christophe Lehenaff/Getty Images)

仏セーヌ・エ・マルヌ県ビュシーサンジョルジュで、池を照らす月と木星(左)、土星(右)の眺め(Christophe Lehenaff/Getty Images)

今週は、皆既月食明けの月と見ごろの土星のランデブーで始まり、週末には下弦の月とともに暗く澄んだ夜空が戻ってくる。その間、小規模な流星群や、きらめく星団の絶景を楽しみ、夏の終わりを飾る天の川の雄大な眺めを堪能してほしい。9月第2週の夜空の見どころをまとめた。

advertisement

9月9日(火):9月ペルセウス座ε流星群

9月ペルセウス座ε(イプシロン)流星群という小規模な流星群が、日本時間9日午後9時ごろに極大を迎える。放射点はペルセウス座の中心付近にあり、1時間あたり最大5個程度の流星が流れる。見ごろは夜10時ごろ~明け方で、大きな天体イベントではないが、夜更かし組にはちょっとうれしいプレゼントになるかもしれない。月明かりのない方角を向いて20~30分ほど暗闇に目を慣らしてから観測に挑もう。

2025年9月9日(東京:午後11時ごろ)の東北東の空、9月ペルセウス座ε流星群の放射点の位置(Stellarium)
2025年9月9日(東京:午後11時ごろ)の東北東の空、9月ペルセウス座ε流星群の放射点の位置(Stellarium)

9月12日(金)~13日(土):月とすばるが大接近

月齢20の少しふっくらした半月が、12日宵から13日明け方にかけて、おうし座で繊細にきらめくプレアデス星団(すばる)に大接近する。夜明け前に月を見上げると、そのすぐ下に小さな青い星々が輝いている。プレアデス星団は双眼鏡で覗くと、若い高温の星々が放つ青い光がより鮮やかに浮かび上がって見える。

2025年9月13日(東京:午前3時30分ごろ)の南東の空(Stellarium)
2025年9月13日(東京:午前3時30分ごろ)の南東の空(Stellarium)

9月13日(土):火星とスピカが接近

日没直後の西の低空で、火星がおとめ座の1等星スピカのすぐ上に現れる。2つの天体は駆け足で地平線に沈んでゆく。

advertisement
2025年9月13日、日の入り約40分後(東京:午後6時30分ごろ)の西の空(Stellarium)
2025年9月13日、日の入り約40分後(東京:午後6時30分ごろ)の西の空(Stellarium)

9月14日(日):下弦の月

今宵は下弦の月。夜遅くまで月が顔を出さないため、星空を眺めるのに適している。この日から少なくとも10日間は暗い夜空が約束されており、太陽系外の銀河や星雲、星団などを観察するにはうってつけとなる。

木影を透かして眺める下弦の月(Shutterstock.com)
木影を透かして眺める下弦の月(Shutterstock.com)
SEE
ALSO

サイエンス > 宇宙

皆既月食と部分日食が起こり、オーロラに期待が高まる 土星が見ごろの9月の夜空

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事