今週は、皆既月食明けの月と見ごろの土星のランデブーで始まり、週末には下弦の月とともに暗く澄んだ夜空が戻ってくる。その間、小規模な流星群や、きらめく星団の絶景を楽しみ、夏の終わりを飾る天の川の雄大な眺めを堪能してほしい。9月第2週の夜空の見どころをまとめた。
9月9日(火):9月ペルセウス座ε流星群
9月ペルセウス座ε(イプシロン)流星群という小規模な流星群が、日本時間9日午後9時ごろに極大を迎える。放射点はペルセウス座の中心付近にあり、1時間あたり最大5個程度の流星が流れる。見ごろは夜10時ごろ~明け方で、大きな天体イベントではないが、夜更かし組にはちょっとうれしいプレゼントになるかもしれない。月明かりのない方角を向いて20~30分ほど暗闇に目を慣らしてから観測に挑もう。
9月12日(金)~13日(土):月とすばるが大接近
月齢20の少しふっくらした半月が、12日宵から13日明け方にかけて、おうし座で繊細にきらめくプレアデス星団(すばる)に大接近する。夜明け前に月を見上げると、そのすぐ下に小さな青い星々が輝いている。プレアデス星団は双眼鏡で覗くと、若い高温の星々が放つ青い光がより鮮やかに浮かび上がって見える。
9月13日(土):火星とスピカが接近
日没直後の西の低空で、火星がおとめ座の1等星スピカのすぐ上に現れる。2つの天体は駆け足で地平線に沈んでゆく。
9月14日(日):下弦の月
今宵は下弦の月。夜遅くまで月が顔を出さないため、星空を眺めるのに適している。この日から少なくとも10日間は暗い夜空が約束されており、太陽系外の銀河や星雲、星団などを観察するにはうってつけとなる。



