人間にとって睡眠は重要であり、適正な睡眠時間を確保するとともに、最近では睡眠の質にもこだわる傾向が見られる。寝具メーカーの西川は日本睡眠科学研究所の監修のもと、睡眠に関する意識・満足度調査を実施。その結果から若い世代の体内時計の乱れや睡眠不足の実態が浮き彫りとなった。
まず、平日の社会的な時間と、休日や自由な時間に体が求める生物学的な時間との間に生じるズレを指す「ソーシャルジェットラグ(社会的時差ボケ)」の実態について。このズレが大きいと体内時計が乱れ、健康への悪影響が懸念される。
結果は、若年層ほどソーシャルジェットラグが大きいことがわかった。10代は2.5時間、20代は2時間のズレがあった。また、睡眠満足度との比較では、満足度が低い人ほどソーシャルジェットラグが大きいことが判明。子ども(小・中・高校生)では、学年が上がるほど増大する傾向にあり、高校生は2時間となった。


睡眠時間を見てみると、適正とされる目安に対し、子どもの方が圧倒的に睡眠時間を確保できていない人が多いことが明らかだ。学校がある平日の睡眠時間は、小学生で6~8時間、中〜高校生で6~7時間の割合が高くなっている。

都道府県別に見てみると、平日の平均睡眠時間が長いのは「岩手県」で7時間40分。最下位は「福井県」で6時間35分となっており、その差は1時間5分だ。一方、休日では「熊本県」が8時間11分でトップ、最下位は「高知県」の7時間9分だった。平日と休日の睡眠時間のギャップは、全国平均で約30分。ギャップが最も大きかったのは「秋田県」で44.6分差だった。





