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2025.09.09 09:15

読まれる記事は「タイパ」と「見出し」 重視すべき法則とは

Getty Images

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ネットで公開した記事に、検索エンジンを通じて大勢の人が訪れたとしても、読んでくれるかどうかは別問題だ。そこにはタイパ重視、つまりせっかちな現代人の判断基準が働いている。そこを知ることで、読んでもらえる記事の作り方がわかる。

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DXおよびマーケティング事業を展開するナイルは、全国の20〜60代の男女980人を対象に、検索で行き着いたサイトでの行動に関するアンケート調査を行った。人々は、検索エンジンで見つけて開いた記事を読むかどうか、何を見て決めているのか。もっとも注目されるポイントは「リード文」だった。そして「目次」と「アイキャッチ画像」(読者の目を惹きつけるための冒頭の画像)となった。これらを見て、ダメだとわかればすぐに離脱してしまう。

この3要素のいずれかに合格して「読む」と判断してもらったとしても、見出しを流し読みして必要なところだけを読むという人が非常に多い。最初から最後まで読む人も一定数いるものの、目次で興味のあるセクションに飛んでそこだけ読む、結論や要点だけを探して読むという人も多い。

読むのを途中で止める人もいる。その理由でもっとも多いのが、文字量が多すぎる、文章が長すぎるというものだ。結論がわかりにくい、要点がみつからないことを理由にあげる人も多い。また、必要な情報を得てしまえば残りは読まずに去ってしまう人もいる。

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ライターにしてみれば、練りに練った記事よりも箇条書きのほうが喜ばれるのかと思うとやるせない。しかし、記事の長さと読みやすさについて意見を聞くと、「長くても知りたい情報がすぐ見つかれば読みやすい」がもっとも多かった。「ストーリー性や丁寧な解説があるなら、時間をかけても読みたい」また「専門的な内容が充実していれば記事の長さはあまり気にしない」という意見も少なくない。意地でも読まない、というわけではないようだ。

ナイルはこの調査結果を受けて、重要なのは効率的に求める情報にたどり着けることだと指摘する。「何を言うか」だけでなく「どう伝えるか」。検索流入を前提にした記事においては「無駄に長い文章は避けつつ、必要な人には深く読める情報も提供する設計」が求められるとまとめている。忙しい人たちが、どこでどんなふうに読むのかを想像して書くのもひとつの手だろう。おっといけない、つい長くなってしまった。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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