1. 注意を散らすものを無視するよう脳を訓練する
スマホの着信音や仕事中のSlackの通知、メッセージを1つチェックするつもりだったのに自動再生されるインスタグラムのリールなど、絶えず注意がそがれていると感じられる場合、それらはあなたから時間以上のものを奪っている。
中断に直面するたびに、脳はそれまでやっていたことから離れざるを得なくなり、再び集中するために一層懸命になる。このようにタスクの切り替えが絶え間なく続くと注意残余が起き、最後に注意を奪われていたものに思考の一部がとらわれたままになる。
やがてこうした小さな注意の切り替えが積み重なり、たとえ多くのタスクをこなせなかったとしても精神的に疲れ果ててしまう。注意散漫は思う以上にあなたのエネルギーを消耗させるのだ。
こうした注意をそぐものを無視しようとするほど、集中力は散漫になる。マインドフルネス瞑想では注意をそぐものに対する脳の反応を変えるため、非常に簡単な方法で対抗することができる。
研究では、参加者が瞑想しているときにアルファ波の振幅が減少することが示された。アルファ波は心の迷いや思考が次々と変化する傾向と密接に結びついているため、振幅の減少は脳がより安定した集中状態に移行していることを示す。
簡単に言うと、注意散漫にならず今この瞬間に集中できるようになる。思考が「ふらふら」しにくくなり、外から入ってくる重要でないものをフィルタリングできるようになる。
マインドフルネス瞑想は本質的に、あらゆる信号や刺激に自動的に反応するのをやめるよう、脳の注意機能を訓練する。
実際には、悪いタイミングでスマホに通知があってもすぐさま注意を向けるのではなく、脳は通知に反応することなくただ通知があったことを認めるだけ、といったものだ。すぐに注意を向けるべき思考と後回しにできる思考を識別する方法を学ぶ。


