宇宙

2025.09.03 14:00

皆既月食と部分日食が起こり、オーロラに期待が高まる 土星が見ごろの9月の夜空

オーストラリア・シドニーのノーザンビーチで撮影された2022年11月の皆既月食(Shutterstock.com)

8. 新月、部分日食

日時:2025年9月22日(月)
場所:南半球

advertisement

新月の瞬間「朔」は日本時間午前4時54分に訪れる。今宵は月明かりの全くない暗い夜空を楽しもう。南半球では部分日食が見られる。ニュージーランド、フィジー、トンガ、南極大陸では日の出とともに太陽が月の影に隠れる。食の最大時には太陽の86%が欠けて見える。

9. 秋分の日

日時:2025年9月23日(火)

日本時間23日午前3時19分に太陽が赤道の真上に到達し、秋分点を通過する。この日は地球上のどこでも昼と夜がほぼ等しく12時間ずつになる。太陽は真東から昇り、真西に沈む。秋分以降、夜は次第に長くなってゆく。

advertisement

10. オーロラ

時期:2025年9月22日(月)から2週間
方角:北の空

ドイツ・ブランデンブルク州ファルケンハーゲンで2025年4月16日に撮影されたオーロラ(Patrick Pleul/picture alliance via Getty Images)
ドイツ・ブランデンブルク州ファルケンハーゲンで2025年4月16日に撮影されたオーロラ(Patrick Pleul/picture alliance via Getty Images)

地球の自転軸(地軸)が太陽風に対して垂直になるため、太陽が赤道の真上を通過する3月下旬の春分と9月下旬の秋分の前後は大規模なオーロラの出現率が高まる。オーロラを観測するなら、秋分の日以降の数週間がベストシーズンとなる。確実に見られる保証はないが、期待して待とう。

11. アンドロメダ銀河

時期:今月いっぱい、日没後
方角:東の空

日没後、北東の空にW字型のカシオペア座を探そう。右側の「V」の先端が指す方向へ線を引いていくと、アンドロメダ座の2等星ミラク(アンドロメダ座β星)がある。ミラクからカシオペア座の方向へ3分の1ほど戻ったあたりを探すと、アンドロメダ銀河(M31)が見つかる。

アンドロメダ銀河(M31)(ESA/Hubble & Digitized Sky Survey 2. Acknowledgment: Davide De Martin (ESA/Hubble))
アンドロメダ銀河(M31)(ESA/Hubble & Digitized Sky Survey 2. Acknowledgment: Davide De Martin (ESA/Hubble))

アンドロメダ銀河は肉眼で見える最も遠い天体で、250万光年先にある。肉眼で観測するなら光害の少ない暗い夜空が必要だが、都市部でも10倍50mm口径(10×50)の双眼鏡を使えば、ぼんやりとした斑点のような銀河の姿を確認できる。

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事