宇宙

2025.09.03 14:00

皆既月食と部分日食が起こり、オーロラに期待が高まる 土星が見ごろの9月の夜空

オーストラリア・シドニーのノーザンビーチで撮影された2022年11月の皆既月食(Shutterstock.com)

4. 月と土星が接近

日時:2025年9月8日(月)の宵~9日明け方
方角:南東~南西の空

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2025年9月8日(東京:午後10時ごろ)の南東の空(Stellarium)
2025年9月8日(東京:午後10時ごろ)の南東の空(Stellarium)

うお座で金色に輝く土星の傍らに、十六夜(いざよい)の月が寄り添う。土星は9月21日に地球から見て太陽と正反対の位置関係にくる「衝(しょう)」となるため、今が最も明るい見ごろとなっている。ただし、環の様子を観察するには小型望遠鏡が必要だ。

5. 夜空にきらめく「ダイヤモンド」

日時:2025年9月16日(火)の夜明け前
方角:東の空

2025年9月16日(東京:午前4時ごろ)の東の空(Stellarium)
2025年9月16日(東京:午前4時ごろ)の東の空(Stellarium)

夜明け前、月齢23の細い下弦の月が木星の真上に姿を現す。左側にはふたご座の明るい兄弟星、カストルとポルックスが見える。4つの天体の並びは、ちょうど空にダイヤモンドが転がっているように見える。

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6. 細い月と金星、レグルスが共演

日時:2025年9月20日(土)の日の出前
方角:東の低空

2025年9月20日(東京:午前4時25分ごろ)の東の低空(Stellarium)
2025年9月20日(東京:午前4時25分ごろ)の東の低空(Stellarium)

日の出の約1時間前、東の地平線に近い低空で、金星としし座の1等星レグルスが大接近し、月齢28の繊細な月がすぐそばで幻想的な光を放つ。金星とレグルスの見かけの距離は0.5度と極めて近い。今月最も見ごたえのある、肉眼で観測可能な天体の接近現象となる。

7. 土星が「衝」

日時:2025年9月21日(日)
方角:東の空

土星を観察するなら今年いちばんの好機だ。日没の頃に東の空から昇って0.6等級の輝きを放ち、日の出の頃に西の地平線に沈むため、一晩じゅう眺めることができる。衝の当日だけでなく、今月いっぱいは観測しやすい条件が続く。環は傾きが小さく、細く見づらいが、小型望遠鏡を使えば観察できる。

探査機カッシーニが2008年7月23日に撮影した土星(NASA/JPL/Space Science Institute)
探査機カッシーニが2008年7月23日に撮影した土星(NASA/JPL/Space Science Institute)
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翻訳・編集=荻原藤緒

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