機能性と「秋らしさ」の両立ニーズ
生活者が求めるのは「秋らしさと暑さ対策の両立」のようだ。購入時の重視点としては「価格」「着回しやすさ」に加え、「通気性」「吸水速乾」「接触冷感」「手入れのしやすさ」など機能性や日常の快適さを重視する意見があがった。

実際に調査対象の6割が「見た目は秋らしいが涼しく快適に過ごせる服」があれば購入したいと回答している。期待する機能としては「家で洗濯できる」「通気性」「シワになりにくい」「吸水速乾」「接触冷感」といったニーズが支持されていた。

オンライン購入意向と小売DX
さらに、店頭で欲しい服が見つからない消費者は「季節の変わり目にセール品を購入する」「オンラインストアで探す」といった工夫をしていた。また「暑秋に対応できる服がオンラインで充実していれば購入したい」と答えた人は約半数にのぼった。
気候変動がもたらす「暑秋」は、オンライン販売の強化を正当化する要因ともなり、小売DXの加速を後押ししているようだ。

気候変動は、私たちのライフスタイルや市場構造を根本から大きく変えつつある。以前は「おしゃれは我慢」とされ、季節の先取りが何より優先されていた。「体感より季節感のほうが大事」と9月に入ったら、暑さを我慢し、秋めいたデザイン、厚手や保温性のある素材の服を身につけることこそが「おしゃれ」だった。しかし、この災害級の暑さにおいては我慢も限界だ。「暑×秋」視点は日本でもっとも拡大されるべきキーワードとなるだろう。


