HANAが「世界」を動かす
4月19日、デビューから約2週間後、HANAはさっそく海外のステージに立った。台北で開催された都市型フェス「CENTRAL MUSIC & ENTERTAINMENT FESTIVAL 2025」だ。約2000人のオーディエンスを前にパフォーマンスした際、最初は控えめだった歓声が、曲を重ねるごとに大きくなっていくことを実感したという。大きな手応えをもって帰国した。
「JISOOは、ほかの国との交流においてキーパーソンになっている。JISOOがいないとできないことがたくさんある」とMOMOKAが言うように、韓国出身のJISOOはHANAの世界進出に欠かせない存在だ。JISOOは「音楽を始めてから自分のことを一回も気に入ったことがなくて、どんどん音楽を楽しめなくなっていた。完璧にならないとデビューはできないとも思い込んでいた。人の力になれる言葉を選んで、長く人の心に残る音楽を一緒にやれる人をずっと探していた」という気持ちを抱えながら、オーディションを受けるために日本へ来た。
幼少期にタイで生活していたNAOKOも、タイへ音楽を届けたいという想いが強い。またYURIも母親がフィリピン出身で、タガログ語を話すことができる。小さいころは、夏休み期間中に1カ月ほどフィリピンに滞在していたといい、「みんなとフィリピンに行きたい!」と目を輝かせた。YURIはオーディション中にちゃんみなから表情の硬さを指摘されていたが、今は豊かに魅せる。
「小さい時に父親を亡くしてから自分のなかで何かがスポーンと抜けたようでした。高校生の時がピークで、『なんで毎朝起きているんだろう』『なんで学校に行っているんだろう』と思って家に引きこもる日が続いていました。変われたのは周りの人たちのおかげ。自分の力で変わったものではないと思っています。家にこもっていたときは何も受け取っていなかったけれど、オーディションでちゃんみなさんの言葉や、みんなの取り組む姿と歩んできた人生に刺激をもらいました」(YURI)
最後に「自分たちが30歳になるころには、どんな世の中になっていればいいなと思いますか?」と聞くと、7人が口を揃えてまず答えたことは「平和であってほしい」だった。
「自分自身で社会、世界をつくっていくという意識が全員当たり前にある世の中が理想だなと思います」(KOHARU)
「地球が健康的であってほしいです。みんなが自分にも優しく、周りにも優しい世界であってほしいなと思います」(JISOO)
「もっとみんなが心に余裕をもつことができて、互いに優しくできる世界になったらいいなって思いますね」(MOMOKA)
HANAが人間の美しさを肯定するメッセージを投げかける理由や、国内だけでなく海外にも音楽を届けたいという夢は、世界平和を願う想いへとつながっている。
HANAはForbes JAPANのYouTubeにも登場。これまでの取材では答えていない「未回答」のQuestionに答える企画に挑戦している。
ハナ◎2025年4月にデビューした CHIKA、NAOKO、JISOO、YURI、MOMOKA、KOHARU、MAHINAからなる7人組ガールズグループ。「BMSG × CHANMINA GIRLS GROUP AUDITION PROJECT 2024 “No No Girls”」から誕生。7月に2nd Single「Blue Jeans」をリリース。



