7人が「自分らしく」描くストーリー
歌唱もダンスパフォーマンスも圧倒的な実力を誇るグループとして評価を受けているが、もともと自信満々な7人が集められたわけでは決してない。むしろ社会の波にのみ込まれて自分らしさを見失い、自信をもてなくなっていた7人だ。彼女たちが取り繕わない自分のままで周りから愛を受け取ることや、自身を奮い立たせて行動を起こすことで、どんどん魅力的な人間になっていくストーリーをHANAは描いている。
「オーディションを受けたころの自分は、『歌って踊れる人になりたい』という夢を恥ずかしいと思うようになってしまって、口に出すことすら怖くなっていました。体形を否定されてしまう経験が蓄積されて、『そういう世界だから』と自分でも思い込むようになってしまって。ずっと歌を頑張ってきたものの、外見が理由で何も伝わらないんだなとも思って、それが私が私を嫌いになる原因になっていました。そろそろ夢を諦めなきゃなと思っていたときにこのオーデ ィションを見つけて、もうここしかない、自分が今まで頑張ってきたことを少しだけでも見てほしい、という思いで応募しました」(CHIKA)
「以前は、『自分は周りからこういうキャラクターに見えているから、それに合わせた発言やスタイリングをしなきゃいけない』ということにとらわれていました。自信がなかったから、本来の自分自身を見せることに引け目を感じていたのだと思います。でもそれだと生きづらくて。今は自分のような人たちに『変われるよ』『自信をつけていいんだよ』と伝えられるようになることが目標です」(MOMOKA)
「(小学校低学年まで)タイにいたころは、肌色も髪色も、いろんな姿があるということを感じていたのですが、日本に来てから、例えば学校のクラスで私だけ意見が違ったり、ダンスを習っていることに対して『それって何になるの?』と言われたりして、『私がダメなんだ』とおびえてしまっていました。人と違うことが苦しいから考え方や見た目をみんなと合わせてみるけど、『やらないでおこう、言わないでおこう』と自分を隠すことも苦しくて。そういうときに救ってくれたのはいろいろな言葉をかけてくれる音楽で、唯一自由に楽しめたのがダンスでした。『No No Girls』の審査中から、どんどん自分の殻が破けていったなと思います」(NAOKO)
「私も昔からダンスが好きで、アーティストに憧れていろんなオーディションを受けていたのですが、なかなかいい結果を得られませんでした。高校への入学と同時に夢を諦めて勉強を頑張ろうと思ったタイミングで、お母さんが『MAHINAは声がいいし 絶対にステージに立つ子だから、このオーディションを受けたほうがいい』って言ってくれたんです。『No No Girls』を受けてから、自分に『YES』と言えることがすごく増えました」(MAHINA)


