働き方

2025.08.31 09:15

総務・人事・経理は「雑用係」ではない、当たり前が評価されない不満

プレスリリースより

プレスリリースより

総務・人事・経理といった部署は、企業にとってまさに「縁の下の力持ち」。人事採用から制度運用、経費や契約の管理まで、日常業務のすべてを下支えする存在だ。彼らがいなければ企業は成り立たないも同然。しかし、彼らの声が社内で十分に届いていないことも多い。展示会主催会社RX Japan株式会社が行った「総務・人事・経理の本音調査」では、そんなバックオフィサーたちのリアルな本音が明らかになった。

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【調査概要】
調査期間:2025年6月27日(金)~2025年6月30日(月)
調査手法:インターネット調査(マクロミルパネル)
調査対象:18-65歳のビジネスーパーソン(総務・人事・経理などのバックオフィサー828名/非バックオフィサー828名)
調査委託先 :QO株式会社

たまには外で仕事したい

総務・人事・経理に所属する人たちのもっとも多い本音は「外出できない不満」。デスクワークに縛られる日常から少し解放されたいという声が多かった。

(自由回答より)
「外出があまりないので、体がなまる」(35歳男性・人事)
「外出できる機会が少なく、気分転換ができない」(32歳女性・その他バックオフィス)
「外に出る機会がほとんどなく、社内で閉じこもってしまう感覚がある」(33歳男性・総務)

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職務がデスク上の作業である限り、社外に出かける機会がほとんどないため、気分転換が難しいという声が多くあげられた。

名もなき雑用に辟易

また、役割が曖昧な業務が集中しやすいことも、負担感につながっているようだ。

(自由回答より)
「雑用係感が否めないです。仕事量が多いので業務過多になりがち」(45歳男性・経理)
「ほかの部門がやりたがらない仕事が押し付けられる」(38歳女性・総務)
「電話やコピー取りなど細かい雑用ばかり増えて本来業務に集中できない」(31歳男性・人事)

ノーミスにも感謝してほしい

どの仕事でもそうだが、「当たり前」とされる正確な仕事にも、見えない努力がある。その努力が認められないことについての不満も多かった。

(自由回答より)
「出来て当たり前の仕事であり、基本マイナス査定での評価である」(58歳男性・経理)
「ミスがないことが当たり前になっている」(26歳女性・人事)
「正確さは評価されず、間違いだけが強調される」(41歳男性・経理)

ノーミスが当たり前とされてしまうと、働くモチベーションが湧かなくなってしまうのも当然だ。

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文=福島はるみ

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