マライア・キャリーは、米ビルボードの様々な音楽チャートで1位を獲得した実績がある。その回数はあまりに多く、彼女が何週間首位に立ってきたか数えきれないほどだ。
デビューから数十年を経てもなお、今週、彼女は新たな首位の座を手にし、再びビルボード・チャートをリードした。その長いキャリアのおかげもあり、彼女は今週ビルボード・チャート史に新たな歴史を刻み、過去数十年で最も称賛されてきた女性パフォーマーのひとりであるジャネット・ジャクソンが持っていた記録を塗り替えた。
『Type Dangerous』が1位を獲得
マライア・キャリーのシングル『Type Dangerous』は、ラジオでの再生回数をトラッキングするAdult R&B Airplayチャートに9週連続でランクインし、先週の2位から1位へ順位を上げた。次作アルバム『Here for It All』のリードシングルであるこの曲は、彼女に新たな首位の座をもたらした。ビルボードによると、この結果によって彼女は同チャートにおける新記録を樹立したようだ。
マライア・キャリーがAdult R&B Airplayチャートを最後に制してから、実に19年近くが経過している。この同じアーティストのヒット曲とヒット曲との間の空白期間は、同チャート史上で最も長いものとなった。これまでその最長記録を持っていたのはジャネット・ジャクソンで、彼女は『I Get Lonely』(1998年に首位獲得)と『No Sleeep』(2015年に首位獲得)の間に同様のブランクを経験していた。
マライア・キャリーがAdult R&B Airplayチャートで1位を獲得したのは、今回を含めてわずか3曲にすぎない。初めての1位は2005年夏の『We Belong Together』で、この曲は同チャートに38週間ランクインし、そのうち8週間で首位を獲得した。また、翌年の夏には『Fly Like a Bird』が首位に到達し、6週間1位を記録した。
ビルボードの複数のチャートに登場して2カ月以上が経過した『Type Dangerous』は、全体的に下降傾向にある。ただし、R&Bの年長ファンにとっては依然として支持を得ているようだ。『Type Dangerous』はAdult R&B Airplayチャートだけでなく、総合的な消費動向を示すHot R&B Songsチャートでも上昇している。一方で、ポップ系ラジオチャートであるMainstream R&Bチャート、およびHip-Hop Airplayチャートでは順位を落としている。
『Type Dangerous』が下降し始める一方で、シェンシアおよびケラーニとのコラボ曲『Sugar Sweet』が複数のラジオ系チャートに初登場した。この楽曲も次作アルバムに収録予定の作品であり、その勢いはまだ始まったばかりのようだ。



