専門誌『Journal of Social and Personal Relationships(ジャーナル・オブ・ソーシャル・アンド・パーソナル・リレーションシップス)』に2020年に掲載された研究によると、人はパートナーとの関係に不満を感じた日は、幸福感が低下することがわかった。気分は落ち込み、喜びは薄れ、人生全体の満足度は下がる。だが興味深いことに、よりマインドフルで、逃げ隠れせず、受け入れ、地に足をつけている人は変動の影響を受けにくかった。こうした人の感情は、たとえ調子の悪い日でも安定していた。
予測可能な温かさは、マインドフルネスとよく似た働きをする。安定させるのだ。パートナーの神経系に、突然身を引くことをうかがわせるものを探すのをやめるよう教える。常に危うい状態から抜け出す手助けをする。
このような感情的な対応力は、関係に関するマインドフルネスと、気分が移り変わったり人生が混沌としてきたりしても、愛の一貫性を信じる能力を築くことに役立つ。
都合のいいときやロマンチックなときだけでなく、厄介なとき、不便なとき、あるいはなんてことはないときでも繰り返し優しさを示すとき、あなたは優しい以上のことをしている。パートナーが期待する愛され方を、積極的に書き換えているのだ。愛が刺すようなものでも、突然消えてしまうものでもないことを、相手の身体が感じられる方法で教えているのだ。
「私はここにいる 」と日々繰り返す中で、癒しが起こる。
飛行機が着陸したら必ずテキストメッセージを送る、混雑した部屋でも手をつなごうとする、辛い状況になっても立ち去るのではなく代わりに寄り添うことを選ぶなど、愛における安全性は際めてささやかなものだ。
本当のことを言えば、予測可能な温かさは決して人気のハッシュタグではないかもしれない。だがそれは根を張り、決して簡単には離れない愛だ。


