キャリアステージに応じた副業とマインド
経験が浅いプロフェッショナルにとって、副業はコミュニケーションや組織・時間管理、顧客サービス、分析的思考、課題解決といったプロフェッショナルとしての基本的なスキルを固める、自ら創り出して取り組む「実習」となる。
長期的な求職活動をしている人にとっても、副業は体系や目的意識、充実感、勢いを与えてくれる。また、将来の会社勤務や拡張可能なビジネスに活かせる貴重な仕事経験も得られる。
言い換えると、副業は自分のやり方で経験を積み、自分のキャリアへの興味を試す最短の方法だ。
キャリア半ばにあるプロフェッショナルやリーダー
キャリア半ばにあるプロフェッショナルやリーダーにとって、プロフェッショナルとしてのブランディングに起業家的な基本理念を取り入れると競争の厳しい求人市場で自分を際立たせることができる。起業家的な目で自分の仕事ぶりを見直し、そうした要素をどのように自分のキャリアのストーリーに織り込み、プロフェッショナルとしての資産(LinkedInのプロフィールやオンライン上の自己紹介、履歴書の要約)で強調するかを決める。それが差別化要因になり、目指してきた憧れのリーダー職に就けるかもしれない。
副業を持っているなら、それを活用してリーダーシップ力を伸ばし、解決策を新たに生み出し、リスクマネジメントのスキルを身につけよう。その間、エグゼクティブとしての存在感を出し、自信を持ってアイデアを提案する能力を磨く。
副業は(あるいはマインドだけでも)あなたの視野とネットワークを広げることになり、「安定した」仕事が突然なくなったときのための「キャリアの保険」が強化される。
シニアリーダー
シニアリーダーの場合、すでに起業家的なリーダーシップを発揮した例を数多く持っている可能性が高いが、自分で、あるいは専門家と一緒に精査して戦略的かつ有利な立ち位置にいることを確認したい。
キャリアのこの段階では、新規事業開発や投資プロジェクト、アドバイザリー業務に携わることで、起業家的な優位性を保つことができる。すでに抱えている仕事を考えると、精通している状態を保つために相応しい同業者らを研究したり仲間に加わったり、あるいはマイクロラーニングに参加したりするといい。
起業せず副業マインドを養う方法
時代の移り変わりを考えると、キャリアのステージや特定の状況にかかわらず、自分の職務で創業者のように考えることが不可欠だ。根本的な課題を特定し、実行可能な解決策を生み出し、市場を注意深く研究して実践したい。時間をかけずに失敗と適応を経験できる小規模な実験(起業家プログラムや試験プロジェクト、アドバイザリー職務、パートナーシップ)を通じて、起業家的なスキルアップに投資しよう。
このような自主的な学習は、キャリアの中で費用に対して最も利益率の高い投資の1つとなりうる。
リーダーシップとは順番を待つことではない。自ら行動を起こし、ダイナミック・ケイパビリティや起業家的なスキル、そして副業マインドを強化することだ。
正式に副業を始めるかどうかは別として、この先何十年も成功するためには副業マインドとダイナミック・ケイパビリティが必要だ。
副業マインドは完全に学習可能で、あらゆる状況で生かせるというのは朗報だろう。一度身につければ、失われることはない。


