一方、最近活用が注目されているAIについて、読書感想文で利用することに対する考えを聞いたところ、53%の親が「使ったことはないし、使うことに抵抗感がある」と回答。AIを使うことに抵抗感がある人は65%に上った。

では、読書感想文を書く際に参考にしたものとしては、「読書感想文の書き方の本」が38%、「インターネット上の記事など」が32%となっており、「AI」はわずか5%に過ぎなかった。

親の声としては、「子供の学びの機会を奪いたくない」という強い思いと、「効率化への期待」という2つの側面があるようだ。前者の意見の背景には、読書感想文の本来の目的は、子ども自身の思考力や表現力を育むことにあるという考えがある。多くの親がその点を重視しているのだ。
一方、後者の意見の背景には、AIが教育現場にもたらす変化への適応や、保護者の負担を軽減するツールとしてのAIへの期待を寄せている。「子供の学びを阻害しない範囲で活用するならいいのでは」という意見が多いようだ。
生成AIに文章を要約させることは非常に簡単であり、手短に本の内容を伝えるにはとても便利だ。しかし、それに頼りすぎると、読解力や語彙力が身につかず、自分の感情をうまく表現できない子供になってしまう可能性も否定できない。AIが一般化してきた今、その活用方法が問われる時代になっている。
出典:塾選ジャーナル「小学生の読書感想文2025」についての調査より


