インド出身の移民、ガーマー・チョプラとダッシュミート・チョプラ兄弟は、eBayでスマホケースを転売することから米国でのビジネスを始めた。現在、2人が運営するフィットネス志向のストリートウェアブランドは、新作を隔週で投入するたびに即日完売となり、今秋には初の実店舗を開く計画だ。
創業11年、年間売上高が260億円規模まで成長
新興ブランド「YoungLA」の共同創業者のガーマーはその日、ロサンゼルス市内のサンプルルームで、新作のポリエステル製のTシャツの手触りを確かめると、未発売のアイテムがずらりと並んだラックに戻した。創業11年の同ブランドは、今では年間売上高が1億7600万ドル(約260億円。1ドル=147円換算)の規模に成長した。
「1日の半分はここで過ごしている」と、自社製品のカモフラージュ柄のTシャツを着てロレックスの時計を着けたガーマーは話す。「発売する服は、必ず自分で着てみるんだ」。
ストリートウェアとアスレジャーの中間に位置するブランドのYoungLAは、SupremeやGymsharkなどより知名度が高いブランドに通じる要素を持っている。現在33歳のガーマーと37歳のダッシュミートが立ち上げたこのD2Cブランドは、メンズのジムウェアに特化して始動した後に、ライフスタイル衣料に展開を広げた。
数量限定販売で熱狂を生むビジネスモデル
ロサンゼルスを拠点とするYoungLAは、ニューヨーク発のSupremeと同様に、数量限定の新作を定期的に投入することで顧客の購買意欲を煽っている(Supremeが新作を週1回発売するのに対し、YoungLAは隔週ペースだ)。ブランドの公式サイトに登場するモデルの多くは、ボディビルダーのような体型をしたフィットネス系インフルエンサーで、アフィリエイトで報酬を得ている。このビジネスモデルは、英国のGymsharkを模倣している。
GymsharkとSupremeの2024年の売上高は、それぞれ7億8000万ドル(約1147億円)と5億3800万ドル(約791億円)だった。YoungLAの売上高はそれには及ばないものの、同社の株式を50%ずつ保有するチョプラ兄弟は、アクティブウェア事業をライフスタイルブランドへと成長させた。年間売上の半分をジーンズや帽子といったストリートウェアから得ているYoungLAは、今秋には初の実店舗をオープンする。



