米国時間8月4日、Character.AI(キャラクターAI)がAIアバター専用のソーシャルフィードを立ち上げた。このフィードでは、ユーザーとクリエイターが制作したインタラクティブでリミックス可能なキャラクターやエンターテインメントが次々と流れる。2000万人規模の利用者に向けてAIキャラクターフィードを展開したことで、同社は世界初の「生成ソーシャルプラットフォーム」となった。コンテンツはユーザーがAIとともに生成・再生成し、あらゆる投稿が進化し続ける参加型ストーリー空間への入口となる。
「これは世界初の『AIネイティブ フィード』です」と最高経営責任者(CEO)のカランディープ・アナンドはローンチ前のインタビューで語った。「これまでは1対1のチャット中心アプリでしたが、今日からはクリエイターと消費者の境界が消える完全なソーシャルプラットフォームになります」。
コンテンツが絶え間なく流れ、ワンタップで再利用・拡張できる
フィードにはショート動画、リミックス可能なシーン、キャラクターカード、チャット断片といったクリエイターが制作したコンテンツが絶え間なく流れ、いずれもワンタップで再利用・拡張できる。アナンドはこの場を「受け身で生産的ではない流し見(ドゥームスクロール)が死に、リミックス文化とインタラクティブな物語が取って代わる場所」と表現した。「ソーシャルフィードと言ってもTikTokやInstagramの類ではありません。ここは、イーロン・マスクとドナルド・トランプの毒舌合戦に飛び込んだり、カフェの日常シーンをリミックスしたり、他人の物語に新たな結末を共著したりできる創造的な遊び場です」。
今回の公開は、独自のテキスト動画生成ツール「Avatar FX」、シーンスクリプト、キャラクターカード、新たな共有フォーマットなど一連のクリエイター向け強化策に続くものだ。Character.AIは現在、音声、リップシンク付きアニメーション、マルチモーダルなストーリーテリングをサポートし、テキストと画像から数秒で生成できる。「当社はグーグルの最新ビデオモデル『Veo 3』が登場する前にテキスト動画生成を提供しました。これは自社技術で、速度・コスト・創造性を最適化しています」とアナンドは述べた。
300万人超のクリエイターが1億体以上のキャラクターを登録
Character.AIにはすでに300万人超のアクティブクリエイターが参加し、1億体以上のキャラクターがライブラリーに登録されている。人気キャラクターもあれば、個人的・私的・実験的なものもある。「キャラクターは人々によって繰り返し召喚される存在で、一度きりの創造ではありません。多くのクリエイターは人格や背景、世界観を磨くためにキャラクターを月に数百回更新しています」とアナンドは説明する。
フィードの配信によって、交流、創造、コミュニティ化といったつながりを促す
このクリエイター主導のモデルが、Character.AIをメタやGenies(ジーニーズ)といった競合他社と一線を画す点だ。メタは、インフルエンサーをテーマにしたAIエージェントをMessengerやInstagramに組み込み、著名人の外見を、あらかじめ用意された脚本で動くチャットボットのペルソナと組み合わせている。一方、ボブ・アイガーが支援するジーニーズは、プラットフォーム間で相互運用可能なIDを持つ、永続性のあるAIアバターを開発中だ。しかし両社とも、交流、創造、そしてコミュニティという一連のサイクルを完全には確立できていない。「誰もがアバター、エージェント、アイデンティティの融合という同じ目標に向かっています」とアナンドは語る。「私たちが違うのは、ブランディングや実用性からではなく、感情や創造性といった内面から、その目標に取り組んでいる点です」。
安全対策とモデレーションを強化
AI生成コンテンツが高度化するなかで、安全対策とモデレーションは一層複雑になる。昨年、Character.AIでは『ゲーム・オブ・スローンズ』のキャラクター、デナーリス・ターガリエンに促される形で14歳のユーザーが自殺した事件が起きた。同社はこの1年でコンテンツ分類器、モデレーション層、18歳未満と成人ユーザーを分離する強固な壁など、厳格な保護策を整備した。「当社は 18 歳未満と18歳以上のキャラクターを分離する唯一の大規模プラットフォームです。誰が何を閲覧・リミックスし、どう共有できるかを制御しています。これは私自身の6歳の子どもも利用しているため、個人的な問題でもあります」とアナンドは強調した。
Character.AIは基本無料で利用・創作できるが、月額10ドル(約1476円)のプレミアム機能も用意されている。



