RISING STAR

2025.08.07 13:30

RISING STAR AWARD 2025:創業3年以内の注目起業家が拓く未来

登壇した7名。後列左から、Zaimoの古城巧、Sotasの吉元裕樹、NexaScienceの牛久祥孝、Carbon Xtractの森山哲雄、前列が左から、elleThermoの生方祥子、iibaの逢澤奈菜、eMotion Fleetの白木秀司。

登壇した7名。後列左から、Zaimoの古城巧、Sotasの吉元裕樹、NexaScienceの牛久祥孝、Carbon Xtractの森山哲雄、前列が左から、elleThermoの生方祥子、iibaの逢澤奈菜、eMotion Fleetの白木秀司。

創業3年以内の起業家によるピッチイベント「RISING STAR AWARD2025」には100人以上が応募。未来のユニコーン企業候補として選ばれた7人から「子育てアプリ」と「商用EV導入支援」を手がけるふたりが受賞した。 

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「RISING STAR AWARD」は、Forbes JAPANの名物企画「日本の起業家ランキング」の登竜門と位置づけられる。今年は100人以上の起業家の応募から、7人を編集部が選出。4月16日に開催したイベントでピッチを開催した。

経営管理AIエージェントのZaimo古城巧、子育て世帯向け地図アプリのiiba逢澤奈菜、化学業界向け生産管理SaaSのSotas吉元裕樹、AIによる科学技術情報管理・利活用プラットフォームのNexaScience牛久祥孝、排熱エネルギー変換技術の実用化を目指すelleThermo生方祥子、企業向け商用EV導入支援のeMotion Fleet白木秀司、大気中の二酸化炭素回収から炭素燃料製造を行う装置の実用化を目指すCarbon Xtract森山哲雄が登壇した。それぞれ5分間のピッチと3分間の審査員による質疑応答を行った。審査員は、Forbes JAPANの「日本で最も影響力のあるベンチャー投資家ランキング2025」で上位にランクインしたINCJ執行役員ベンチャーグロース投資共同グループ長の大重信二、SBIインベストメント執行役員投資部長の松本祐典、Headline Asia創業パートナーの田中章雄、Angel Bridge代表パートナーの河西佑太郎が務めた。

「起業家の志、理念の高さ」「ビジネスの革新性、社会的インパクト」「起業家と経営チームの成熟度」「事業の成長性・これまでの進捗」を軸に評価し、iibaの逢澤奈菜とeMotion Fleetの白木秀司が受賞した。

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2万件のユーザー投稿が集まる「子育て地図アプリ」

逢澤奈菜|iiba

どこに行けば子連れでも安心して過ごせるのか──。iiba代表取締役CEOの逢澤奈菜は、2児の母としての育児経験で感じた課題から、子育て特化型地図アプリ「iiba」を開発し、運営している。

このアプリでは、授乳室やおむつ替えスペース、トイレ、子連れに優しいカフェなど、子育て世帯が利用する場所の情報をマップ上に表示。ユーザーは、「キッズチェア設置」「ベビーカー対応可」「遊べる場所がある」といった細かな情報から行き先を検索できる。店舗の評価コメントなど、全国で2万件に及ぶユーザーによる投稿も閲覧できるほか、訪れた場所のチェックイン、新たなスポットの登録、クーポンの入手といった、お出かけをサポートする機能を備える。なかには利用時間が1日あたり2時間超というユーザーもいるという。iibaのマネタイズ方法は、広告と有料課金のふたつだ。iibaには総フォロワー数が350万人超のインフルエンサーたちが在籍し、ファミリー層へのPRを行う。TBSやファミリーマートなど、さまざまな業界の大手企業から案件を受注する。習い事事業者などが有料課金でマップ上に情報を掲載できるサービスは、120社が利用している。

こども家庭庁は25年度に、こども・子育て政策強化の本格実施に向けて約7兆3000億円の予算を計上。子育て支援の市場はさらなる拡大が見込まれている。「子育て世帯、ママたちが笑顔になることで、幸せな子どもが増え、次世代がつくる未来は必ずよくなっていく」(逢澤)


逢澤奈菜◎1994年生まれ、京都出身で2児の母。新卒でブライダル会社に就職し営業職に従事。リクルートで営業を経験したのち、iibaを創業。「子育てしやすい社会を目指し、新たな子育てインフラを構築する」をビジョンに掲げ、子育て特化のマッププラットフォーム「iiba」の開発・運営を行う。


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写真=大星直樹

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