商用EVの導入支援でアジア展開へ
白木秀司|eMotion Fleet

世界的な脱炭素化の潮流が広がりをみせ、宅配トラックやバスなど商用車の電動化も進むなか、日本・アジアで普及を推進するのがeMotion Fleetだ。矢野経済研究所によると、世界の商用電気自動車(EV)の販売台数は2023年の68万2000台から35年には563万台へと増加が予想されるという。また30年までにAmazonが10万台、国際配送大手のDHLが8万台という導入目標を掲げるなど、市場の急成長が見込まれている。
eMotion Fleetのソリューションでは、事業者が保有する車両の稼働パターンを分析し、既存車両をEVに置き換えた際の導入シミュレーションを実施する。国内外のメーカーから選定した最適な車両と充電設備を支援先企業に導入し、独自開発のソフトウェアでEV・内燃車両の稼働管理と充電・エネルギー管理を一元化することで、電気代や維持費などを削減する。これにより商用車両群(フリート)のトータルコストを10-20%削減し、導入事業者は脱炭素化と経済性を両立できる。現在、国内では物流・バス事業者、自治体、空港や港湾と取り組みを進める。同時にアジア展開も見据え、タイを皮切りに、マレーシア、インドネシア、シンガポールへの市場開拓も進めている。タイでは30年までに年間で生産される自動車の30%をEV化することを掲げるなど、政府主導のもとEV化ニーズが高まっている。CEOの白木秀司は、次のように意気込む。「2029年までに、アジアナンバーワンのEVフリート総合ソリューションプロバイダーを目指します」
白木秀司◎2005年のMBA取得後、三菱ふそうトラック・バスに入社し、社長室や国内販売店の業績改善を担当。14年から米系企業再生コンサル会社へ、16年より日産自動車にてグローバルのディーラー戦略部門の立ち上げを主導。20年からの外資系EVメーカー日本代表を経て、23年にeMotion Fleetを創業。
審査員
大重信二

INCJ 執行役員/ベンチャー投資部門共同グループ長。日本生命、BCG、ドリームインキュベータを経て、2012年産業革新機構(現 INCJ)に入社。ロボティクス、宇宙などモノづくり・ディープデック企業の投資育成に従事。
松本祐典

SBIインベストメント執行役員投資部長。 Headline Asia 創業パートナー。2008年SBIホールディングス入社。11年にSBIインベストメントに異動し、投資先はfreee、Paidy、ABEJA、Heartseed、アストロスケールなど。
田中章雄

Headline Asia 創業パートナー。マクロメディア日本法人の元CTO、アドビでアジアのCVCを統括後、2008年に Headline Asia(旧インフィニティベンチャーズ)を創業。freee、WealthNavi等に初期投資し成長を支援。
河西 佑太郎

Angel Bridge 代表パートナー。ゴールドマン・サックス、ベインキャピタルなどを経て2015年にAngel Bridgeを設立。Heartseedを立上げから支援し、9年で上場に導く。東京大学修士(遺伝子工学)、シカゴ大学MBA。


