さらに新しいやり方
どうやら新しいChatGPTは、スプレッドシートを開き、自律的にデータを入力して結果を生成できるという。人間の監督なしでそれが可能なのだ。これは新たな自動化領域であり、称賛に値すると同時に懸念も伴う。
ニュースサイトThe Informationが、マイクロソフトの領域に食い込むように見えるOpenAIのこの画期的な取り組みを報じている。どうやら、この機能の一部には、ExcelやPowerPointと互換性のあるファイルを生成できるようにし、ユーザーがこれらのアプリケーションやライセンスを持っていなくても外部ソフトと互換性のある資料を作成できるようにするものが含まれているらしい。
Business Standardの記者ヴァスダ・ムカルジーは「開発中の新ツールは、ユーザーがChatGPT内で直接スプレッドシートやプレゼンテーションを作成・編集できるようにし、ExcelやPowerPoint、その他のマイクロソフト製ソフトウェアへのアクセスを不要にします」と書いている。先週Wiredでリース・ロジャーズが詳述した記事では、技術メディアの報道に、かつてのテレビ通販の万能調理器具の宣伝のように「なんでも切れる、なんでも刻める、なんでもできちゃうんです！」といった雰囲気が漂っていることが紹介されていて、新しいChatGPTがオフィス自動化の次の節目になると期待する者と恐れる者がいることが示されている。
能力の例
GitHubで、とあるプロジェクト関連の項目に付随するREADMEファイルでさらなる解説を読むことができる。Ameenha23というハンドルネームのユーザーが「OpenAIの最新バージョンであるChatGPT‑4は、言語処理とタスク実行において驚くべき能力を示しており、とりわけExcelスプレッドシート管理の分野で顕著だ。しかし、より複雑なExcelの機能では、効果の限界が示されている」と記している。投稿者は、新しいモデルが「Excelの操作フレームワークを深く理解しており」、分析やさまざまな作業を行えると指摘する。
さらにAmeenha23は「基本的なデータ操作を超えて、ChatGPT‑4はデータ入力、基本計算、標準的な報告書作成といった繰り返し行われるExcel作業の自動化に優れている。また、対話型サポート機能は複雑な手順をガイドし、一般的な問題の解決を支援することでユーザー体験を大いに向上させ、初心者から熟練者まで便利なアシスタントとなっている」と述べている。
これらすべては、LLM（大規模言語モデル）が人間さながらの方法でスプレッドシートを「使う」不思議な力を示している。かつての愛嬌あるペーパークリップのアバターとは異なり、このモデルには視覚的なアバターはないが、ユーザーとして機能するようになる。こうした新しい先進的なAIエージェントは私たち人間とほぼ同じようにソフトウェアを使えるようになる。彼らが私たちと直接競合しないと考えるのは、もはや甘いだろう。
そこで私は、この革新が2025年7月の今、特に注目されるべきだと考える。これらの技術を詳細に確認するまで長く待つ必要はない。9月には職場で爆発的に普及し、多くの人間のスプレッドシート利用者を再訓練（あるいは、どのようなものかはわからないが、21世紀を乗り切るためのものなら何でも）へと追いやるだろうと私は推測している。
そして、社会全体にとっての利点も明らかだ。現代の産業界の巨人たちが言うように、人間がより創造的で高度な仕事に従事し、AIが雑務をこなす未来が訪れるかもしれない。いずれにせよ、ChatGPTがあらゆる人間のオフィス業務をこなすための能力を獲得しつつあることは明白だ。
