宇宙

2025.08.13 16:45

人は星のかけらでできている。しかし「生命の材料」は宇宙でどう誕生したか?

提供:南阿蘇ルナ天文台

5. あなたの中には星のかけらがある

酸素も、カルシウムも、鉄も、すべてはかつて星の中で作られ、宇宙空間に放出され、偶然にも地球という星に集まり、そして生命をつくりました。私たちが深呼吸するたび、心臓が鼓動するたび、それはかつて宇宙で輝いていた星の遺産が働いているといえます。

advertisement

だからこそ——

「私たちは皆、星の子どもたち」。

私達は宇宙の中で作られ、生かされているんですね。この事実を知ることは、自分や地球の存在を考える意外な第一歩であり、科学に興味を抱く素晴らしいきっかけであり、そして同時に宇宙とのつながりを感じる感動の入り口でもあるのではないでしょうか。

advertisement

さて、今回は私達や地球などを形作る「材料」のお話でした。次は私達が生活できている「環境」についてお話したいと思います。


 

取材者名(interviewer)

ダミーテキストダミーテキストダミーテキストダミーテキストダミーテキストダミーテキストダミーテキストダミーテキストダミーテキスト
ダミーテキストダミーテキストダミーテキストダミーテキストダミーテキストダミーテキストダミーテキストダミーテキストダミーテキスト

おうし座のM1、通称「かに星雲」は、おうし座にある超新星残骸。西暦1054年に地球から観測された超新星爆発(SN 1054)の名残です。距離は約6500光年。爆発時は昼間でも明るく見えていたそうです。これは複数の文化圏で記録されていて人類史に記録された数少ない超新星のひとつであり、観測日を日単位で特定できる非常に稀な天体です。この爆発の残骸であるM1は、現在も拡大中で、中心には高速回転する中性子星「かにパルサー」が存在しています(画像は南阿蘇ルナ天文台で撮影されたもの)。


 

「創造の柱(Pillars of Creation)」は、おうし座のM1(かに星雲)とは対照的に、“これから星が生まれる場所”として知られています。場所はへび座にあるM16わし星雲の中、地球から約5700光年の距離にあります。この柱のような構造は、冷たい水素ガスと塵でできた巨大な分子雲の一部で、宇宙空間にそびえ立つ3本の“柱”として、ハッブル宇宙望遠鏡の写真で一躍有名になりました。柱の内部には、高密度の領域があり、そこでは重力の作用でガスが集まり、原始星へと進化しています。これらの原始星は、やがて核融合を始め、自ら光り始めることで、新たな恒星となります(画像は南阿蘇ルナ天文台で撮影されたもの)。


長井知幸(ながい・ともゆき)◎宇宙物理学者。大学、大学院とアメリカで高エネルギー宇宙物理関連の教育を受け、物理学Ph.D.を取得。ハーバード・スミソニアン天体物理学センターが主導する国際的コラボレーション、ガンマ線望遠鏡の天文台建設と運用に参加する。完成後はアリゾナ州の荒野で巨大な望遠鏡郡を操作し、ブラックホール、活動銀河中心、スターバースト銀河などを観測、宇宙における高エネルギー現象を研究。20年間のアメリカ生活後は九州大学で再生可能エネルギーなどの研究に参加。現在は熊本県阿蘇郡にある公開天文台「南阿蘇ルナ天文台」次世代型天文台開発ディレクター(写真は南阿蘇ルナ天文台に併設されるホテルのレストランで)。

南阿蘇ルナ天文台から見た田んぼと天の川
南阿蘇ルナ天文台から見た田んぼと天の川
南阿蘇ルナ天文台:熊本県阿蘇くじゅう国立公園にある宿泊体験型の公開天文台。国際的に広まりつつある社会的処方の観点から天文体験が心身に与える影響を調査研究し、ウェルビーイングに資する体験型プログラムの構築、専門人材の育成、オンラインにも拡張した次世代型公開天文台の開発に力を入れる。

文=長井知幸

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事