キャリア・教育

2025.08.04 08:45

高校留年・英語ゼロから英検1級へ、常識破りシャドーイング術

撮影:矢口亨/フォトグラファー

撮影:矢口亨/フォトグラファー

高校を留年し、女性トラック運転手として働き、35歳まで英語とは無縁だった松田歩さん。英語を学び始めて初回のオンライン英会話では「Yes」と「OK」しか言えなかった彼女が3年後には英検1級、TOEIC990点を取得。現在は英語学校を経営するまでになりました。

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その劇的な成長の過程で、最も大きな壁となったのが英検2級でした。準2級までは順調に合格していた松田さんですが、2級からは「単語暗記の地獄が始まった」といいます。現在彼女が経営する英語学校でも、準2級までは合格するのに2級でつまずく生徒が続出しています。

なぜ2級から急に難しくなるのか。そして松田さんはどうやってその壁を突破したのか。単語帳の日本語訳に惑わされない独自の覚え方から、運転中でも実践できるシャドーイング法まで、『知識ゼロからTOEIC990® ヤンキー式英語独習法』(サンマーク出版)から、一部引用・再編集してご紹介します。


単語の覚え方

私は、2015年の7月に準2級合格を果たしました。試験はいつ受けてもイヤなものですが、合格するのは、これもまたいつでも嬉しいものです。

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準2級に合格後、早速2級の勉強に取りかかりました。英語学校を経営し始めて感じるのは準2級までは気合いで合格するのですが2級でつまずく生徒さんが多いということです。

なぜなら単語暗記の地獄はここから始まるからです。

その大きな理由は「単語帳の日本語訳に混乱してしまう」からだと思います。単語帳に書いてある日本語の意味をそのまま丸暗記しようとするととてもきついのです。

単語帳は、日本語で一番適切な言い方で書いてあるので、誰もがしっくり来る言い回しではありません。単語暗記では、「自分が一番わかりやすい日本語に単語帳を書き換える」作業が必要です。自分がわかれば何でもいいのです。実際私は下記のように覚えていました。

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文=松田 歩/English-21代表

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