「英単語がなかなか覚えられない……」英語学習において初期の壁の一つともなるのが語彙力の乏しさでしょう。
高校を留年し、35歳まで英語とは無縁だった松田歩さんも、まさにその一人でした。女性トラック運転手として働いていた彼女が英語学習を始めたきっかけは、古本屋で偶然手に取った100円の参考書。初回のオンライン英会話では「Yes」と「OK」しか言えず、講師にため息をつかれてしまいます。
しかし、そこから3年後には英検1級、TOEIC990点を取得。現在は英語学校を経営するまでに。「とにかく単語!単語が命!」と松田さんは言います。英検4級から3級へと挑む中で得た単語学習の秘訣について、松田さんの著書『知識ゼロからTOEIC990® ヤンキー式英語独習法』(サンマーク出版)から、一部引用・再編集してご紹介します。
4級過去問で満点が取れるようになり3級の勉強開始
「次は3級」
4級の過去問がほぼすべてできるようになったので3級の勉強に取りかかりました。
とにかくまずは単語帳の丸暗記です。
「とにかく単語! 単語が命!」
これ、私の持論です。
だって考えてみてください。どんなに文法がわかっても単語を知らなきゃ意味ないじゃないですか。
例えば「I (___) breakfast every morning.」って文があったとして、makeって単語を知らなきゃ、どう考えても正解できないですよね。
また、4級の勉強の際は本当に手探り状態でした。英語の参考書や単語集を片っ端から買い集めて。でも、これが失敗でした。
「一冊を完璧にマスターする」
これ、超大事です。私の場合は『でる順パス単』(旺文社)。これ一冊に絞って、徹底的にやり込みました。
さまざまな英検対策の単語集を試してみましたが、この単語帳に出会って、これが一番使い勝手が良いと感じたので、完全マスターすることにしました。
結局単語帳に関しては1級合格までこのシリーズにお世話になることになります。



