チームからコミュニティへの移行を始めよう
この移行に、組織再編は必要ない。まずは、人々が意義ある課題を中心に自律的に集まれるようにすることから始めよう。人やAIによる貢献が、可視化され、つながるような、共有のデジタル空間を用意し、肩書きではなく成果によって価値を評価しよう。そして、仕事のやり方をコントロールするマネージャーではなく、仕事の流れを支える「ファシリテーター」を配置するのだ。
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こうした取り組みを重ねることで、組織は新たな筋肉を得る。指示や任命を待つのではなく、自ら機会をつかむようになる。情報はヒエラルキーの上下方向ではなく、ネットワークを通じて横方向に流れるようになる。そして、固定されたチームに頼ることなく、柔軟で強靱なコミュニティを通じて、実際の働き方に即した形で組織が機能するようになるのだ。
これからの時代、「生産性は固定されたチーム構造に依存する」という発想に固執する意味はない。現実に即した設計をすべきである。つまり、人とAIがともに、流動的で進化し続けるコラボレーションを築くという前提に立ち、それを支える構造もまた、同様に流動的であるべきなのだ。
ワークチャートは、これまで見えなかったものを可視化する。だが、それを真に機能させるには、現場で活かすための仕組みが必要である。組織図がチームを生んだものであるのなら、ワークチャートは、私たちをチームからコミュニティへと導くための存在なのだ。
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