「レッドフラッグ」という言葉は、「危険信号」、または誰かが取る「有害な行動」を意味するものとして、より多くの人に使われるようになっている。すでに警戒すべき危険信号のリストを作っている人もいるかもしれない。
他人に対して自分が望むこと、そして他人の行動で自分が受け入れられないことを知っておくために、自分の危険信号を明確にしておくのは必要なことだ。ただ、あなたが自らの行動を顧みることなく、ただ誰かを非難しているのだとすれば、それは問題の原因となる。
重要なのは、誰より厳しく自分を批判することでも、自己嫌悪に陥ることでも、罪悪感を抱くことでもない。だが、自分にとっての危険信号を理解することは、自分の行動に責任を負うことができるようになるための重要なステップだ。また、自分が繰り返し取っている行動のパターンや、意図せず他人を傷つけているかもしれない行動を理解するための努力も重要なことだ。
そうした「内省」には、正直さと弱さを認める勇気、自らに関する不快な真実に向き合う意志が必要になる。このときの不快感はプロセスの一部であり、最終的には、さらなる自己成長につながるものだ。以下、自分にとっての危険信号を認識することによって、この内面的な作業を行うための3つの方法を紹介する。
1. 衝突への対応を考える
多くの場合、あなたが不安を感じるもの、そして最も強く危険信号を発信するものを明確に示すのが、人との衝突だ。当然のことながら、意見の相違はあなたの安心感や受容感、そしてコントロール感を脅かす。愛する人や大切に思う人との関係が緊張した状態に陥れば、あなたの中で決着がついていなかった感情を表に引き出す場合もある。
また、衝突はより深い心の傷をあらわにしたり、無意識のうちに心を閉ざす、攻撃的になる、気をそらす、などの「防衛機制」を働かせたりすることも多い。そうしたことが、衝突した相手とあなたの関係にどのような影響を与えているか、あなたは気づくことができていないかもしれない。



