・知的謙虚さ:自分が間違っているかもしれない、自分にははまだ学ぶべきことがあるかもしれないという考えを受け入れていること
・全般的な謙虚さ:自分自身に対し、地に足のついた、謙虚な見方をしていること
研究チームは、より全般的な謙虚さがある人の方が誠実な謝罪をしており、どのようなタイプの衝突であれ、問題の解決を避けようとしないことを確認した。一方、より知的な謙虚さがある人は、意見の相違や知的な問題が絡む状況であれば、より誠実な謝罪をしていた。
また、(相手の気持ちを理解しようと努力するなど)親身になって相手のことを考えようとする人の方が、自尊心を守ることをあまり重視せず、適切に謝罪する傾向がみられた。この研究結果が明確に示すのは、謝罪の質は謙虚さ、共感力、間違いに対する寛容さといった個人が持つ内的特性と深く結びついているということだ。
自分の謝罪のパターンについて考えることは、より深い部分での感情的習慣や解消されていない恐怖、人間関係に関する危険信号を理解することでもある。また、あなたの「謝罪の言葉」は、親しい人との関係においてあなたが、いずれもより健全な関係を築くための基盤である「自分の弱さを認める勇気と責任」をどのように扱っているかを反映するものでもある。
自らの謝罪の仕方により注意を向けることは、あなたの他者との関わり方やつながり方を見直すことを助け、長期的には、より良い人間関係を築くことにつながる。
3. 「境界線」への反応を考える
境界線の設定は本来、健全かつ感情面で安全な人間関係の維持において、重要な役割を果たすものだ。そして、あなた自身が自ら境界線を引くときにも、相手が引いた境界線を尊重するときにも、関係の健全性を決定づけるのは、境界線そのものだけではなく、お互いがそれに対してどのように反応するかということになる。
自分の境界線を理解し、主張することに苦しんでいるときには、他者が引く境界線を理解したり、尊重したりすることも難しい。そうした状態はあなたに、潜在的に有害な行動を取らせる可能性がある。それはさらに、相手の信頼感と感情面での安全を脅かすことになり得る。


